・ ページ21
・
それから部活が休みの日は
保育ルームで劇の練習をしたり、
私は私で家で少し練習したり
鹿島くんが授業中、教科書ではなく桃太郎の絵本を持っていたり
兎田さんがみんなの衣装を用意したり
理事長先生の秘書である犀川さんのきびだんごがすごく美味しかったり、
かなり濃い1週間だった。
そして、演劇祭当日。
私は双子を膝の上に乗せて
狼谷くんの隣で劇を鑑賞。
演劇祭での森ノ宮演劇部の人達の舞台は大成功で
私はこういうのが大好きなため
すっごく感動してしまった。
右隣に座っていた猪又さんなんて号泣。
私も半分泣きそうだった。
それからもちろん子供達の劇も
奇凛「ろくにんちょろって、」
「「ももたろれんじゃーっ!」」
も、桃太郎レンジャー?
……決まったし、可愛かったからいっか
猪又「やっ、や〜ら〜れ〜た〜っ!!」
竜一「"こうして桃太郎たちは鬼を退治し、改心した鬼と宝物と一緒に村に帰りおじいさんとおばあさんと皆で仲良く暮らしましたとさ。めでたしめでたし"」
仲良くみんなで手を繋いで頭を下げる
先生たちは拍手をしてくれた。
少し恥ずかしいが子供たちが楽しそうでなにより。
熊塚「とっても…上手だったわよ…奇凛。頑張ったのね…」
奇凛「ママ!!」
熊塚「奇凛…」
理事長「竜一、よくやったね。あの子の笑顔はお前の勲章だ」
理事長先生って人を褒めたりするんだ
理事長「あんたも上出来だ。招待ありがとうよ。虎太郎」
虎太郎「も!」
理事長「も?」
虎太郎「もじゃ!!」
竜一「虎太郎!!」
理事長の頭を指さして叫んだ虎太郎
確かにもじゃもじゃだ。
理事長「誰がもじゃもじゃ頭だい!そんなにあんたも同じ頭にされたいかい!?」
107人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:+1 | 作成日時:2023年3月20日 22時