第4話 ページ17
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竜一「ええと、じゃあ美鳥ちゃんは桃太郎の4番目のお供になる森のくまさん…とかでいいかな」
隼「桃太郎に熊なんて出てきたか?」
『…いた気がする。ほら、倒すんだよ。熊を』
竜一「Aさんそれ多分金太郎…」
あれ、そうだっけ?
竜一「ところでどうして2人とも今日部活は?」
隼「休みだ。Aも。」
『それより、なんの話してたの?読書?』
竜一「実はね___」
どうやら、
子供たちで劇をやるらしい。
演劇祭に触発されたのかな。
奇凛ちゃんのママのお仕事が終わるまでの間練習して、その後発表会をしたらどうだ、という話だ。
奇凛ちゃんは、桃太郎役
鷹くんは犬、虎太郎が猿。
キジは拓馬と数馬。
美鳥ちゃんは熊らしい。
なるほど、それで冒頭に。
兎田「いいじゃん、隼がお爺さんでAちゃんがお婆さん役やったら?」
『え、でも部員じゃないし…』
すっごくそれは役得ではある。
というか兎田さん…私が狼谷くんのこと好きって知ってるからそうやって勧めてくるんだろう
竜一「え、やってくれるの!?」
嬉しそうな顔をしている鹿島くん
ここで断るのは良くない気がする
でも狼谷くんはどう思うかな
ちらっと見ると
隼「お爺さん?セリフ知らねぇ。どれだ?」
や、やる気なんですね…
『私もいまいち分からないから少し見せて欲しいな』
ありがとうと笑った鹿島くん
これは雪ちゃんが好きになるのも頷ける。
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作者名:+1 | 作成日時:2023年3月20日 22時