お陰様 ページ19
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朝目が覚めて洗面所の鏡を見ると相も変わらずTHE普通といった自分の顔と目が合う
「はぁ」
毎朝のことだが私は鏡を見るだけであと何回ため息を吐かなくてはいけないのだろう｡
昔からそうだったけど高校に入ってからはいつも美紀といるからさらに自分の顔に絶望することが増えた気がする｡
そんなことを考えながらぬるま湯と洗顔フォームで顔を洗って完全に目を覚ますと朝食とお弁当を作るために台所に立つ｡
私の家は親が二人とも残業が多いから朝練の前に起こして朝食を作ってもらうなんて絶対に無理｡特にお母さんは寝起きが恐ろしく悪い｡
しばらくするとパンの焼ける香ばしい匂いや肉を揚げる音が台所に広がってお腹が空いてきた｡
「いただきます」
お弁当をカバンに入れて朝ごはんにかじりつく｡うん､美味しい｡流石近所のパン屋(名前は……忘れた)の食パン｡スーパーで売っている食パンよりもちょっと分厚くて満足できるんだよね｡
今日はいつもより早めなので､ゆっくり行こうと考えていると｡
「あれ？Aだ〜」
雪絵ちゃんが少し慌てた様子で走っていた｡
「雪絵ちゃんおはよ｡朝会うの珍しいね」
「そうなの〜｡今日少し寝坊しちゃって〜」
マネージャーの雪絵ちゃんはいつも選手より早く学校に行って準備をしている｡こうやって見るとマネージャーってすごい大変そうだな｡
雪絵ちゃんに合わせて少し走りながら隣の雪絵ちゃんやかおり先輩｡うちのマネージャーのありがたみを再確認した｡あと水沢さんも｡
学校に着いて「ギリギリ間に合った〜」とほっとしている雪絵ちゃんが見上げている時計が示す時間はいつも私が来ている時間よりも15分以上早くて｡
雪絵ちゃんと別れて体育館に向かうと女バレのマネージャーもすでに準備を始めていた｡
「おはよう」
「え､A！？なんか早くない？」
驚いているマネージャーに手伝うと言うと彼女は一瞬ボーッとしていたけどすぐに大きい声で「いやいや！」と静止された｡
「Aは先に準備してきなよ」
マネージャーは謂わば影の役職だ｡
コートに立つわけでもユニフォームを貰うわけでも選手として名前を呼ばれることもない｡
ただ選手を支えるっていうだけで選手より早く来て準備してそれを私達はいつの間にか当たり前のように感じて……
「その、いつもありがとね」
自然と口から出たその言葉にマネージャーは花が咲くような笑顔で答えてくれた｡
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マカロニ(プロフ) - きいろさん» コメントありがとうございます！私も算数・数学嫌いなので共感してもらえて嬉しいです(笑) (2020年4月8日 15時) (
レス) id: 30ec427a94 (このIDを非表示/違反報告)
きいろ(プロフ) - 「数字とか爆発すればいいのに」が普段私の思ってることすぎて吹きましたwこの作品、とってもおもしろくて好きです！！ (2020年4月5日 19時) (レス) id: d4f4d3c247 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ(プロフ) - しゃけさん» コメントありがとうございます！強豪のスタメン設定なのでめっちゃ高くなってます｡ (2020年2月16日 20時) (レス) id: 30ec427a94 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - 木葉さんに耳打ちするとき「ひゃ、ひゃくななじゅうご！？」ってつい口から出ました。夢主身長たっけぇ〜… (2020年2月16日 19時) (レス) id: 9cd1e2c3d2 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ(プロフ) - 華火さん» コメントありがとうございます｡マネージャーさんなんですか？！私の部活にはいないのですが選手のために日頃からサポートしてくれるマネージャーってめっちゃ尊敬します！ (2019年8月15日 8時) (レス) id: 30ec427a94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マカロニ | 作成日時：2019年2月26日 21時
