あなたの全てがすき (ページ46)

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「A・・。ねぇ、顔見せてっ・・」

背中に回してた両手を緩めてAの

顔を見ようとするけど俯いた彼女は中々

顔をあげてくれない・・・。

「やだ・・。今ものすごい酷い顔してるもん」

涙声でそういう彼女の小さく震える肩を摩る。

両頬を包んでゆっくりと顔を上げさせた。

「ごめんね・・・。嫌な思いばっかさせて。」

泣き腫らしたであろう彼女の瞼にゆっくり触れて

親指で涙を拭う。

「翔太くん・・・・。良い機会だから言わせて

もらっていい？。翔太くんと付き合い初めて

から分かったことがあるの。。私もねものすっご

く嫉妬深いみたい。今まで嫉妬したりヤキモチ

妬いたりするって事がなかったから分からなか

ったの。でも今回の事でよく分かった。

翔太くんがお仕事以外で自分以外の

女の子に触れられたりするのイヤなの。

ましてやキスなんてぜーーーったい許せない・・

許さないって思った。でも・・・・・・」

「でも・・・・・？」

「でも・・・・やっぱり大好きなの。。

翔太くんがいない生活なんて考えられないの。

いい歳してこんな事言うのもすっごく恥ずかしい

んだけどねっ、人を好きになるって

こういう事なのかな？って・・・。

とにかくね、好きで好きで仕方ないよ・・。

だからっ・・・」

そこまで言うとまたキツく抱きしめられた

翔太くんが真っ直ぐ私を見つめる。。

私はこの人のこの瞳が大好きだ・・・

「俺もAのいない生活なんて考えらんないよ

照達にも言われたんだ。Aさん手放したら

お前もうないよっ・・って。後悔して

自暴自棄になる俺が見えてるって・・。

しっかり謝ってこれからのお前を見てもらえ

って。。

もう2度と裏切るような事しないって

約束するから。。

本当にごめん・・・」

「もういいよっ・・・。二度としないって言葉

信じていいんでしょ？

信じるから・・・ずっと好きでいさせて・・。」

「それは俺のセリフ・・・。ずっと好きでいさ

せてください。Aにずっと好きでいてもら

えるような男になるから。。」

私はもう翔太くん以外の人を好きになる事は

ないと想う・・。

傍から見たら私はバカな女なのかも知れない。

いい歳して年下の彼にうまく言いくるめられ

てるって思われるかもしれないけど

それでもいい・・・。

かっこつけて突き放して失うくらい

なら、わたしは許す。。。。

この年でホントに好きになった人だから・・・

"キスしていい？"