63.夜空の下の約束 ページ25
レノア「うわ〜〜…キレー…」
アレン「だよね」
私はアレンに連れられ、夜に城へ来て、その屋根に二人で寝そべっていた。
アレン「ここから見る夜空…すっごく綺麗なんだよ」
レノア「うん…夜空だけじゃなくて…城下町の明かりも星のよう…」
こんな時間に来たことなかったから…まるで、夜空に飲み込まれてるよう…
レノア「ねぇアレン！レックたちにも教えてあげよう！」
アレン「え？」
レノア「だから、皆にも教えてあげて、皆で見よう！」
レックも…メリオダスも…きっと楽しいわよね。
アレン「…… ﾎﾞｿｯ ……………………」
レノア「え？なんて？」
何か…呟いたよね…？
アレン「ダメだよ…皆に教えたら…」
レノア「え？どうして？」
こんなに綺麗なのに…
ｸﾞｯ
レノア「ちょ……顔、近い……///」
アレン「ヒミツだよ……二人だけの、ヒミツ」
アレンは、口に指をあてながら言った。
ｽｯ…
ﾄﾞｷﾄﾞｷ…
は…離れてくれた…
アレン「クスッ…顔赤いよ？」
レノア「う…るさいわね…」
ヒミツ…か……ま、それもロマンチックでいいかな？
ｷﾞｭ…
今度は、手を握ってきた。
アレン「僕は…君のこと、守るって誓うから」
レノア「え…？」
急に…どうしたの？
アレン「だから…ずっと一緒にいてほしい」
レノア「………」
ずっと…一緒に…か……そうなれば、いいけど…
アレン「ううん…やっぱ一緒にいてくれなくていいよ」
レノア「っ……」
そ…だよね…
私は顔を下に向ける。
アレン「僕が…一緒にいるから」
ﾊﾞｯ
その言葉を聞いて、私は顔をあげる。と…
ﾆｺ…
アレンは…笑顔で…でも、少し切なそうな…そんな顔だった。
レノア・アレン・レック「え？私／僕／俺たちだけでですか？」
私達は夜空を見た次の日、ある村で最近暴れているという吸血鬼(？)の討伐の話を持ちかけられた。
メ「おう！オレらはちょっとばかしムリなんだよな〜で、中でも優秀なお前らに頼むわけだ」
こういうときだけ調子が良いんだから…
レック「吸血鬼かぁ〜」
アレン「でも…そこまでだと…」
レノア「二日くらいかかるんじゃないの？…じゃないですか？」
メリオダスに軽く睨まれたから言い直す。
何故か、仕事中などは上下の関係だから敬語を使うように、と言われた。
メ「まぁな…でも、レノアの瞬間移動なら行けるだろ？」
レノア「まぁ…」
メ「じゃ、頼む！」
レノア・アレン・レック「はい」
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作者名：シルネ | 作成日時：2017年9月10日 20時
