62.アレン ページ24
メリオダスside
ディ「だ…団長どうしよう？」
メ「ん〜…二人とも真反対の方向に走ってったからな〜」わしわし
多分アノルは…アレンを追いかけてんだろ…アレンが死んだのをずっと自分のせいだと思ってるからな…
メ「バーーン」
ディ「キングーー」
エリ「姉様ーー」
オレたちは、周りを見渡しながら三人を捜す。
ホーク「とーへんぼくとちんちくりんと冷酷王女〜」
全部悪口じゃねぇかw
ディ「もーーー三人共どこ行っちゃったの〜〜!?」
ホーク「しっかし『死者の都』ってわりには幽霊の一匹もいねぇじゃん
なぁ、エリザベスちゃん？」
エリ「い…いたらいたで怖いですけど……
メリオダス様…どうしてキング様はバン様を追いかけたのだと思います？」
メ「それも気になるけど…じゃあ、バンは何を追っかけてるんだ？」
エリ・ホーク「」ｿﾞｯ…
エリ「じゃ…じゃあアノル姉様も…」
アノルは分かってるけど…
メ「アノルは…」
？「僕だよね？」
ﾊﾞｯ
オレたちは声のした方に一斉に振り向く。
？「久しぶり、団長さん」
そこには…
メ「アレン…!!?」
子供が一人、立っていた。
エリ「え…？メリオダス様、誰と話して…？」
ディ「声だけ聞こえる…」
ホーク「いや、この光から聞こえたぜ!?」
みんなは見えてない…光だけに見えるのか…
メ「あぁ…こいつはアレンだ…
つか、さっきアノ…レノアがお前を追いかけてったぞ？」
アレン「…うん。でも…レノアとはもう…顔は…会わせられない……約束、破ったから…」
エリ「…？姉様のことを…知っているのですか？」
アレン「うん。昔の…仲間だよ」
エリ「昔…？」
エリザベスは、子供の声なのに、と思っているんだろう。
メ「あ、説明してなかったな。アレンは…八歳…17年前に死んだんだ」
エリ・ホーク・ディ「えっ…!?」
エリ「そんな…」
ディ「じゃあ、アノルの17年前を知ってるってこと？」
メ「そうなるな」
アレン「死者と生者…互いの思いが強くて、生者は死者が見えるようになるんだ…きっと、僕たちはレノアのことで通じ合ってるんだよ」
メ「アレン…お前、レノアのこと好きじゃなかったっけ？」
アレン「…………」
アレンは下を向く。
メ「レノアは…アレンが死んだのをずっと自分のせいだと思って…ずっと自分を責めてる
あれからは、完全に心を閉じてる。他の奴がどんだけ説得しても無理なんだ…
だから…会ってやってくれ」
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作者名：シルネ | 作成日時：2017年9月10日 20時
