61.「死者の都」 ページ23
エリ「あっ…見てください!!」
エリザベスの声で、私は、我に返った。
エリ「この花はなんでしょう?」
貴女「え?花?」
メ「さっきまで咲いてたっけ?」
咲いてなかった…わよね?
ホーク「どーでもいーだろ花なんてよ!食ったところで腹の足しになるわけでも―――」フンフン
ふ…
ホークが鼻息で花を吹いた瞬間…
わっ
他の花まで、花びらが一斉に舞う。
ディ「花びらが一斉に…?」
ザアァァァッ
そして、すぐに吹雪く。
エリ「キャアッ」
まるで…まるで19年前の…あの時のよう…
そう思っているうちに、回りは花びらの渦ではなく、宝石のような場所になっていた。
ディ「だ…団長…」
メ「……ああ」
間違いなく、ここは…「死者の都」…
エリ「ひょっとして、私の母に会いたいという思いが……私たちをここへ導いたのでは…?」ドキドキ
ホーク「いや…俺が食いそびれた残飯たちへの強い思いかもな……」
メ「心当たりなし。」ポリポリ
ディ「ボクも〜〜!」ニコニコ
ピクッ
その時、バン殿が何かに反応したのか、
タァンッ
皆「バン!?」
どこか目掛け走っていった。
?「待て!!」フォン
皆「!!」
メ・ディ「キング……!!?」
それには、キング殿もついていった。
エリ「あれが…キング様?て…手配書とは随分雰囲気が違うような…」
貴女「手配書は、全然似てない人もいるから、あまり宛にしないほうg…」
アレン!!?
タンッ
メ「おい、アノ…」
ヒュンッ
私にはメリオダスの声も、皆の声も聞こえず……ただ…アレンのもとへと走った。
貴女「アレン……アレンなの…!?」
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作者名:シルネ | 作成日時:2017年9月10日 20時