50.〈悪夢の月(ナイトメアムーン)〉 ページ12
男１「おい！お前ら!!いつまで寝てんだ！起きろ!!」
ﾌﾗ…
男の声で私や、回りの子達は起き上がる。
男１「今日のお前らの仕事は、山賊を捕まえることだ。最近、暴れまわっているそうで、任務につかされた」
私が〈悪夢の月(ナイトメアムーン)〉に捕まって約一年…私は、いつの間にか魔力を持ち、〈悪夢の月(ナイトメアムーン)〉の戦闘員になった。
レイングはダナフォール王国の国王直属の騎士団の団長になり、その騎士団全員、悪の組織〈悪夢の月(ナイトメアムーン)〉だった。そいつらは任務をこなす“フリ”をし、かわりに私達にさせていた。
アノル「山賊を…ですか」
女の子１「了解しました…」
男１「フンッ手早く頼むぞ」
そう言うと、男は持っていた紙を私達に投げ、笑いながら部屋から出ていった。
男の子１「今度は山賊かよ…」
男の子２「なんでいちいた俺らが…」
二人の男の子…ツイルとレックが文句を言った。
女の子１「ホントにね…」
サリーヌもそう言った。
アノル「しょうがないわ…急ぎましょう」
女の子２「さっすが、レノアは便りになる〜！」
アノル(レノア)「ハァ…シアン…あなたは呑気すぎるわ…」呆
私達、五人は一番下の戦闘員だ。
シアンは六歳、私とレックは七歳、サリーヌとツイルは八歳だ。
もちろん、戦闘員は他にもいる。
戦闘員は三つに分けられていて、私達はその一番下。
勉強も叩き込まれた。
そして、私がレノアと名乗る理由は、王女だとバレないため。顔だって魔法道具(マジックアイテム)で変わっている。
男の子１(レック)「早くやって、帰ってこよーぜー」
私達は身支度を整える。
レノア「さぁ…行きましょう」
女の子１(サリーヌ)「たしか…この辺にその山賊のアジトがあるのよね？」
男の子２(ツイル)「その筈…あ！あれじゃね？」
ツイルが指差した先には、不思議な形をした小屋があった。
女の子２(シアン)「渡された絵とソックリ…間違いないねっ」
レック ｺｿｯ「なぁ…レノア」
レノア ｺｿｯ「えぇ…さっきから、誰かにつけられてる…」
私たちが〈悪夢の月(ナイトメアムーン)〉のアジトからでてからずっと…
レノア ｺｿｯ「五人くらいね…」
レック ｺｿｯ「誰かが見張りに来てるとか？俺らが逃げ出さないように…」
それもあり得るけど…今まではそんなことなかったし…
レノア「……それはないと思う……だとすr シアン「おーい！早く！」…あ、うん」
ﾀｯﾀｯ
ツイル「さて、突入開始だ…！」
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作者名：シルネ | 作成日時：2017年9月10日 20時
