Scene18 スタート ページ18
ついに、大会が始まった。大会初日は金曜日だった。
この日、シュウもフブキも初戦だった上、フブキに至っては、大会の開幕戦を務めるのだから、その緊張は計り知れないものだった。
『オッケー!Boys & Girls?いよいよアメリカNO.1を決めるKing of America's Blader Cupが始まるぜー!』
お馴染みアナミーアナウンサーの声が響き渡る会場の中、開幕戦の選手2人が登場した。フブキの相手は、こちらもまた強豪選手。しかし、ここでフブキは勝たなければ先へと進めない。
紅シュウの弟子。そのことで、全米の注目が今この瞬間、フブキに一斉に集まる。
『赤コーナー、ニューヨークブルズ期待の新星、そしてなんと、あの紅シュウの愛弟子だー!墨江フブキ!!』
一気に歓声が湧き上がる。
____また、紅シュウの弟子、愛弟子、だ。俺は俺。いつまでもシュウさんの付属品じゃないんだ。
「俺は自分のベイブレードをする!」
そう強く宣言したフブキをシュウが優しい目で見ていた。
「そうだ、それでいい」
その時、Aも部屋の隅に申し訳程度に置かれたテレビの画面を注視していた。
「がんばれ…フブキ君……!」
* * * * * * * * * *
『エンペラーフォルネウス、バーストフィニッシュ!墨江フブキに2ポイント!よって、ポイント3-0で、勝者、墨江フブキ!』
1stバトルはフォルネウスのオーバー勝ち、そして2ndはバースト勝ちだ。なかなか良い滑り出しだった。
「よしっ!」
フブキは素直に勝利が嬉しかった。楽しかった。
「やったぁ!フブキ君が勝ったわ!」
Aもテレビの前で喜びに胸躍らせていた。画面を横から覗き見ていた梅子も感心したといった顔だった。
「……強くなったな」
シュウは、コートをなびかせ、客席を後にした。
ほらほら、あの人から言いたいことがあるみたいですよ☆
シスコ「お前はオレだけ見とけばいいんだよ」
18人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
通行人 - ふと思い出して、久しぶりに来てみました。やはり引き込まれる。 (2019年9月5日 19時) (レス) id: 7f966a9c98 (このIDを非表示/違反報告)
瀬央(プロフ) - 美桜さん» ありがとうございます!少ない脳を振り絞って書いただけありました(笑) トプ画のことまでお気づきとは…さすがです! (2019年2月15日 23時) (レス) id: a6baa0d096 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - あと、トプ画ですが、人物を抜いてオーダーされていましたね!そこがとても内容と合っていてさすがだな〜とセンスに感動しています 次作品も楽しみに待っていますね〜^^ (2019年2月15日 22時) (レス) id: 02de3cf915 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました!!!フブキもシュウも彼等らしい爽やかな感じで、読んでいて温かくなりました^^とても読みやすい文章に文間、ストーリー構成、とても勉強になります!私も瀬央さんを見習って、風景と心理描写をシンクロさせたラストへ進みたいです (2019年2月15日 22時) (レス) id: 02de3cf915 (このIDを非表示/違反報告)
瀬央(プロフ) - みずきさん» そう言ってもらえるととても嬉しいです。ベイバをこよなく愛してるから、学校の作文より本気になって書いてるかもしれません(笑) (2019年2月12日 23時) (レス) id: d89c1d2e97 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ