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Scene11 なかなおり ページ11

「先週は本当にごめん!」
シュウは迷うことなく頭を下げた。
「俺、あの時は自分のことしか考えてなかった。もっとAの気持ちも考えなきゃいけなかったと思う。本当にごめんなさい」
二人の間がうやむやになって一週間。シュウは一週間考えて、すべきと思ったことをした。
するとAも微笑んで、照れるように答えた。
「いいの。私の方こそ、ごめん。感情的になりすぎてた。シュウ君を傷つけちゃった。ごめんなさい」
二人は顔を見合わせて、ふっと笑った。
絶対に守らなければならないAの門限については、誰も触れなかった。
空は晴れわたり、いよいよ夏真っ盛りといった好天のなか、この男だけは不愉快そうだった。
「……付き合ってないなんて、嘘じゃないか」
フブキはシュウとAの二人を少し離れたところからクッキーと眺めていた。二週間ぶりにシュウと一緒にAに会うためにセントラルパークに来たのに、この有様だ。
「なぁクッキー。二人だけ楽しそうにして。俺たちはさみしいな」
「クゥーン」
それからフブキはクッキーを抱き上げてきいた。
「…まだ俺はAさんを好きでいてもいいのかな?」
するとクッキーはフブキの頬をなめだした。
「ははっ、くすぐったいな。それはどういう意味でなめてるんだ?」
フブキが犬と(たわむ)れている間、シュウとAはそれには気づかずに、いつもの樹の下で談笑していた。

Scene12 決意→←Scene10 年の功


ほらほら、あの人から言いたいことがあるみたいですよ☆

シスコ「お前はオレだけ見とけばいいんだよ」


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通行人 - ふと思い出して、久しぶりに来てみました。やはり引き込まれる。 (2019年9月5日 19時) (レス) id: 7f966a9c98 (このIDを非表示/違反報告)
瀬央(プロフ) - 美桜さん» ありがとうございます!少ない脳を振り絞って書いただけありました(笑) トプ画のことまでお気づきとは…さすがです! (2019年2月15日 23時) (レス) id: a6baa0d096 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - あと、トプ画ですが、人物を抜いてオーダーされていましたね!そこがとても内容と合っていてさすがだな〜とセンスに感動しています 次作品も楽しみに待っていますね〜^^ (2019年2月15日 22時) (レス) id: 02de3cf915 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました!!!フブキもシュウも彼等らしい爽やかな感じで、読んでいて温かくなりました^^とても読みやすい文章に文間、ストーリー構成、とても勉強になります!私も瀬央さんを見習って、風景と心理描写をシンクロさせたラストへ進みたいです (2019年2月15日 22時) (レス) id: 02de3cf915 (このIDを非表示/違反報告)
瀬央(プロフ) - みずきさん» そう言ってもらえるととても嬉しいです。ベイバをこよなく愛してるから、学校の作文より本気になって書いてるかもしれません(笑) (2019年2月12日 23時) (レス) id: d89c1d2e97 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瀬央 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年11月7日 23時

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