17話 ページ18
「これ....ペン？」
ダンボールの中に黒いケースの中に入れてあったのは
紫色の宝石？がついたペンだ
「Aのとこにもあったか」
「あったけど....なにコレ」
「さぁ？杖じゃなさそうだし、魔法学校だから有名な映画の細長い杖が持てるかもって期待してたのになぁ」
ユウ「あ、僕も思った！一回は憧れるよね」
「そうそう！なんだっけ物を浮かせる...」
ユウ「ビューンヒョイッ、でしょ？」
「そうそう！それ！」
グリム「ぐぬぬぬ...羨ましいんだゾ」
伊吹とユウはすっかり映画の話に夢中だし
グリムは食べ終わって話が分からず飽きたのか私の持っているペンをじぃーっと見つめている
「いけません！！大事な事を伝え忘れていました！！！」
ドアが物凄い勢いで開かれると学園長先生の登場
びっくりしてグリムなんか私に張り付いてるんですけど
「先生...もうちょい普通に出てきません？」
学園長「おっと失礼、何分急いでいたものですから
おや？もうマジカルペンを開けたんですね」
「「「マジカルペン？」」」
学園長「はい、このパープルの宝石は君達2人だけがつけているマジカルペンです、君達のような例が無かったので私が勝手に作りました、私とっても優しいので」
「先生その、マジカルなんちゃらって何すか？」
学園長「マジカルペンです、いいですか？マジカルペンというのは、魔法士がナイトイレブンカレッジに入学し晴れて寮生となった時、学生証として与えられる万年筆のことです！」
腕を広げて凄いでしょう！と高らかに言われてるとこ悪いけどちっとも何が凄いか分からない
学園長「その他にも魔法の杖の役割も果たしてくれるので決して無くさないように！」
ユウ「....これ杖だったんだ」
伊吹「なんかの、玩具かと思ってた」
まぁ、価値観？というか今まで知らなかったしね
仕方ない
学園長「それと、時にAさん」
「はい、なんですか？」
学園長「念のため確認しておきたいんですが..........
貴方は女性ですよね？」
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作者名：翠連華 | 作成日時：2020年5月31日 0時
