13話 ページ14
ユウと身の危険を感じたのかグリム
がバケツを探しに廊下にでたあと
ほんの数分もたたないうちに
「ギャーーー！」
「ギャーー！おおお、お化けぇ！」
ユウとグリムの悲鳴が聞こえてきた
「おいおい、冗談だろ」
「取り敢えず行こう...！」
そばにあった箒(オバケに物理が効くかは自信ないが)
をそれぞれ掴み廊下にでると
アニメにでてきそうな白いオバケが3体もフヨフヨ
浮いていた
「スッゲー、ホンモノのじゃん！」
「何でお前テンションが高いんだゾ！？」
「俺たちずっと新しいゴースト仲間を探していたんだお前さん、どうだい？」
ゴーストの1体が話しかけてくる
「まだゴーストにはなりたくないかな」
「おや、残念だねぇ、ヒッヒッ」
「大魔法士グリム様はお化けなんか
怖くないんだゾ！」
さっきまで涙目になっていたグリムはいつのまにか
復活したようでフナーッといつもの調子で炎を出していた
「どこ見てるんだぁ？」
「こっちだこっちだ！ヒーッヒッヒ！」
「おいグリム！！考えなしに火を吹くな！！
火事になったらどうするんだよこのアホ！」
「ふなっ！アホとは失礼なんだゾ！
お前達じゃ魔法は使えないくせに偉そうなんだゾ！」
「グリム次魔法使う時は目を開けてみて！
目を閉じて火を吹くから当たらないんだよ！」
ユウがアドバイスをすると
「うるせーっ！
オレ様に指図するんじゃねーんだゾ！」
「グリムここで魔法が使えるところを見せたら
学園入れるかもよ！」
「なに？！ぐぬぬ...仕方ないんだゾ
オイ、オマエ！お化けがどこにいるかオレ様に教えるんだゾ！」
私とユウが主に指示をだすことでグリムの炎は
確実にオバケを捕らえるようになってきた
「ふな〜〜!!」
「ヒ、ヒイ〜！消されちまう！逃げろ〜〜！」
ゴースト達は叫んで、姿を消した
「あ、あれ？勝っ…た？」
「お疲れ様グリム、ユウ」
「何とかなったなー」
「みたか！オレ様にかっかれば楽勝なんだゾ！！」
「Aとユウの指示がなきゃ当たんない癖に
よくいうぜ」
「何もしてないお前に言われたくないんだゾ！」
「もぉ、なんで伊吹はそう突っかかるの」
「やめなよ、2人とも」
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作者名：翠連華 | 作成日時：2020年5月31日 0時
