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2nd Spring 1 ページ19
月彦様と出会い1年が経とうとしていた。
私の体は衰弱しきってしまいもう布団から出ることが出来ない。
声を出すこともついにはできなくなってしまった。
そして、月彦様は私の前から姿を消してしまった。
生きる意味を失った私はいつ死んでも怖くはなかった。
しかし、もしかしたらまた逢えるのではないか、ここに来てくれるのではないか、淡い期待を募らせながら一日一日を精一杯生きた。
しかし世界は残酷で何も起こらぬまま私は最期の日となるであろう夜を迎えた
A)自分が死ぬ時はわかるって聞いたことがあったけれど…本当のようですね…
少し開いた襖から見える月に手を伸ばす
A)…もう一度会いたい…最期に…
絶対に届かない言葉。そして自分自身でなければ聞き取れないであろうかすれた声。
A)…ずっと…一緒…です…この命が果てても…
誰も居ない部屋で小さく言い月に手を伸ばした手は床に落ちそのまま意識を失った
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作者名:天野 空 | 作成日時:2020年12月19日 0時