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気が付くと白い天井が見えて､ふかふかとは言えない少し硬いベッドに寝ていた。
ここは…どこだろう…
「おぉ､彩瀬。目を覚ましたか。」
「佐賀美…先生…」
佐賀美先生が居るということはここは保健室なのだろう。
先生はお茶をいれている途中らしかった。
(そうだ…泉くんと話してる途中にテニスラケットが飛んできて…それで私…)
曖昧だった記憶もだんだんと鮮明になってきた。
結局､泉くんとは話せなくて胸が痛んだ｡
「大丈夫か? まだ頭は痛むか?」
「いえ､少し痛むくらいなのでお気になさらず｡」
先生はお湯をやかんで沸かしながら顔をこちらに向ける。
あまりにも心配そうに尋ねてくるから私は痛むことをこらえながら笑顔で返事をした。
先生はそんな私を見てほっとしたのか安堵の表情を浮かべる｡
「いやぁでも､もう少し処置が遅くなってたら今頃病院行きだっただろうなぁ｡本当に運んでくるのが早くて良かったよ｡」
あっ私…先生の言葉を聞いて思い出したけど
そっか､意識を無くしたから誰かが運んでくれたんだよね｡
(運んでくれた人にお礼を言わないと…)
「先生､誰が運んでくれたんですか? やっぱり薫くんと千秋くんですかね…?」
最後に見たのは薫くんと千秋くんの顔だった。だから多分この2人だと思った。
でも 先生は心外だ､というような表情をしてその後笑いながら言った｡
「ちがうちがう｡ "瀬名"だよ｡」
その名前を聞いた瞬間､呼吸が止まった気がした。
目に涙が溜まっていくのが自分でも分かる。
先生はそんな私に気付かず続ける。
「しっかし､あんな焦った瀬名初めて見たなぁ…彩瀬を抱えて息を切らしながらすごい勢いでドア開けるんだよ｡何事かと思ったよ｡」
「「先生咲彩をっ…助けてください!!!!!」って言いながら泣いてるんだから落ち着かせるの大変だったんだぞ｡」
と言って先生は笑った｡
私はどういう事か先生に詳しく聞こうとした
「あのっせんせ(〜♪)」
けど､軽快なメロディーがそれを遮った。
「げっ､あきやん｡あっそう言えば俺資料渡さないといけないんだった｡彩瀬､悪いけどちょっと行ってくるから何かあったら誰かを呼べよ」
と言い残して椚先生の所へ行ってしまった。
理解ができない｡ 泉くんが､私を?
でもそんな事があるのか｡ だって泉くんは麗奈ちゃんを守っていたんだから｡
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猫愛りあ - 泣いちゃいますおー！！良いのですかぁぁあーあの女野郎！！あいつ滅びてくれないかしら (1月12日 3時) (
レス) @page47 id: 02dbe6c294 (このIDを非表示/違反報告)
まお - 泣ける…!3Aの皆優しすぎ…!うるうる来る…! (2022年1月16日 6時) (レス) @page29 id: f9ab123213 (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - 更新頑張って下さい楽しみに待ってます (2021年9月8日 17時) (レス) id: 2149cb42f2 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - めっちゃ続き気になります！ (2021年2月21日 10時) (レス) id: 01e8b17a91 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴアメ! - うおおお！！！切ないいいいいいいいい！！！！ (2021年1月1日 2時) (レス) id: 4fea662fb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セオ | 作成日時：2020年1月19日 17時
