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「仕方ねぇな。」
そう呟いた薮は伊野ちゃんを背負った。
「伊野ちゃんの荷物持つから。
薮、自分の持てる？」
「大丈夫。車、鍵閉めて、家、鍵開けて？」
はいはい、と適当に返事を返す。
そのまま自分の部屋に運んで
伊野ちゃんをベッドに寝かせたであろう薮は
自分の鞄を探る。
あった、と呟いてそばにあった水とともに
ピルケースから取り出した薬を口に含んだ。
「薮…？」
「伊野尾、おはよう。」
シャワーを浴びた俺はリビングでうとうと。
目覚めたばかりの伊野ちゃんはふわふわ。
「光、シャワー浴びたみたいだから伊野尾も行ってきたら？」
「…無理。着替え、持ってきてない…」
「俺の貸してあげる。」
「大っきいじゃん。」
「大は小兼ねる、でしょ？他に言い訳は？」
「…入りたくない。」
「体、拭いたげようか？」
「いいの？」
「見たくないんでしょ？」
「うん…思い出しちゃうの。」
「そっか。ちょっとまってて？」
光、ベッドで寝ないと風邪ひくよ、と言われて
半分寝ながら部屋へと入る。
久しぶりに聞いた虐待関連の話に
俺の頭は大分疲れたらしい。
すぐに眠りに落ちた。
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奏月聖夏(プロフ) - ありがとうございます。また、投稿することがあれば是非読んでください。 (2017年12月31日 9時) (
レス) id: 2c6cd7e724 (このIDを非表示/違反報告)
もー - すごい！続編楽しみにしてます！ (2017年12月30日 17時) (レス) id: 6fb8fb0ba0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏月聖夏 | 作成日時：2017年12月25日 22時
