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いつもでは考えられないくらい
すぐに出てくれた。
「大丈夫なの！？」
「うん。帰りにNEWSに会って
そのまま家上げてもらったから
今日はそっち帰らないや。」
「あ、そうなの？あとでだれか代わってね。
さらっと嘘だったら困るし。
明日は朝10時からダンスレッスンね。」
信頼されてない。
今までも数回
こんな感じの嘘をついたことがあるからか
簡単に信じてはくれないだろう。
「それは知ってる。あ、でも服ないや。」
「服探して持って行こうか？」
「よろしく。で、誰かに代わるんだっけ？」
「うん。近くにいる人でいいや。」
「手越、伊野尾と電話。代わって。」
「手越？」
「どしたの？」
「何にもない。」
「は？まぁいいや。薮、はい。」
「一瞬すぎな。これでいい？」
「うん。あのハイテンションは手越だけだ。」
「そっか。おやすみ。また明日ね。」
「おやすみ。明日待ってる。」
伊野尾は心配性なのか。
「薮？お風呂入る？湧いたよ？」
遠くからまっすーが叫ぶ。
とりあえず濡れてしまった服を鞄から出して
持って行く。
「あ、それ洗濯しよ。明日なら乾くと思うし。」
慣れた手つきで濡れた服を洗濯機に入れて、
俺を見つめる。
「仕方ないね。その服で寝て？
明日は今洗濯してるやつ着ればいいし。
お風呂、ゆっくりでいいからね。」
そう言い残して去って行くまっすー。
とはいえ、この傷ではお湯に浸かるどころか
シャワーを浴びるのにも激痛が伴うだろうし…
洗濯機に入れられたタオルを救出し、
お湯を洗面器に汲んで体を拭く。
そういえば、ずいぶん寒い。
頭がいたいし、少しだるい。
「風邪、か。」
そういえば前も水をかけられて体調を崩した。
1ヶ月くらい前か。
体全体を拭き終えたタオルは
血がついて赤く染まっている。
まだ完全には止まっていないのだろう。
さっきと同じ服を着て
タオルを洗濯機に戻して、リビングに行く。そこには小山くんだけがいて、手招きをされてソファに座る。
「今日、なにがあった？というか、なんでこんなに傷がある？」
「…言えない。まだ、待ってて、ほしくて。ごめん。」
「…明日、朝10時だっけ？寝よっか。」
「言えなくてごめん…」
「待ってるから。言ってくれるの。」
そのまま部屋を貸してもらって寝てしまった。
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奏月聖夏(プロフ) - ありがとうございます。また、投稿することがあれば是非読んでください。 (2017年12月31日 9時) (
レス) id: 2c6cd7e724 (このIDを非表示/違反報告)
もー - すごい！続編楽しみにしてます！ (2017年12月30日 17時) (レス) id: 6fb8fb0ba0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏月聖夏 | 作成日時：2017年12月25日 22時
