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Yabu side

散々殴られて蹴られて、

途中で意識を飛ばしてしまった。

それからは抵抗しないことをいいことに

やりたい放題だったようだ。

カッターナイフで切られ、

水をかけられ、

ところどころ火を近づけたらしい。

薄い色の服を着ていたので

血が滲んでいるのも

焦げたような跡があるのもよくわかる。


とりあえず楽屋まで戻る。誰にも会わない間に。



「え、薮?ちょっとなにしてるの?」



想定外すぎる。

角を曲がってすぐ、そこにはNEWSがいた。

声をかけたのはまっすーで。

なにしてるの、と聞きたくなるのも

よくわかる姿をしているのは俺なのだが、

やはりなにも言わないでほしかった。



「楽屋、そこでしょ。ちょっと入れて。」



入れて、と言いつつ返事を聞かずに入る手越。

みんなはいない。

そういえば夜に仕事があると言っていた。

もうそんなに時間が経ってしまったらしい。


椅子に座らされて、服を脱がされる。

ずいぶん前から一緒にいたとはいえ、

まったく容赦ない。



「これ、今日だけ?」



核心を突くような加藤くんの問いの答えに詰まる。

なんと答えるべきか。

虐待のことを話したのはBESTにだけ。

そして、今話してしまったら

彼らの優しさに頼ってしまいそうで視線を外す。


下を見た、と思った。

見たはずの足元は滲んで、

気づいた時には涙がこぼれ落ちていた。



「もう疲れちゃったね。今日はもう何もない?」



いつもよりも優しく声をかけてくれる小山くん。

俺は小さく頷いた。

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奏月聖夏(プロフ) - ありがとうございます。また、投稿することがあれば是非読んでください。 (2017年12月31日 9時) (レス) id: 2c6cd7e724 (このIDを非表示/違反報告)
もー - すごい!続編楽しみにしてます! (2017年12月30日 17時) (レス) id: 6fb8fb0ba0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:奏月聖夏 | 作成日時:2017年12月25日 22時

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