12 ページ13
.
女の子の指さした先には、木の幹の少し高いところに蠢く
「瑠璃丸!!!!」
「テメェら絶対逃がすんじゃねぇよ!」
黄金のカブト目掛けて一斉に走り出す
が、
「あ」
物凄い物音と砂埃で瑠璃丸はその幹から飛び立った
「あー!!!!!!」
「お」
瑠璃丸は女の子の麦わら帽子で羽を休めた
「神楽、お前動くんじゃねぇよ…これで俺たちも家賃滞納生活からおさらばだ!!!」
「待て万事屋!!それは将軍のペットで!!」
「じゃあ俺が捕まえたらその報酬の6割よこせよ」
「なんでそーなんだよ!!だから言いたくなかったんだよ近藤さん!」
「ちょっとまって!総悟が見当たらないんだけど!」
何がなんだか収拾がつかなくなってきた
瑠璃丸は土方さん達に任せるとして、私は総悟を探そう
「あいつ…何考えてんのよ…っ」
反対方向へと駆ける私の後ろ姿を、
彼が見つめていたのには気が付かない
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ハル | 作成日時:2019年8月16日 21時