傍観 ページ5
「そう言えば、井荻と土方同じ中学校らしいねィ」
「……聞いたの？」
「初日に話してただろ」
聴かれてたんだ……まあ別に何もないけど。
私は何も思ってないけど、彼にとっては中学校……中3の頃は苦痛でしかなかったのだろうな。
だってそうじゃないと、私が困る。
「ただの顔見知りってくらいだったのか」
「クラスメートだった」
「へぇ、面白いですねィ」
「どこが面白いのか私には分からないよ」
この話には少しデリケートだからあまり話したくないのだが。
そこで神楽が沖田を口説いてると言い、２人は喧嘩を始める。
ああ、これが青春なんだなって思わせられる。
「？A？どうしたヨ、ちょっと悲しい顔してるアル」
「いいや、なんでもないよ。ただ楽しそうに喧嘩するからさ」
「全くもって楽しくないネ！」
「端から見るとだよ」
志村妙のところも、近藤と仲良く喧嘩をしてるし。
本当、青春だなって感じ。
まあ、一番そう感じるのは、彼等のところだけど。
「土方君マヨネーズ好きなの？」
「ああ、マヨは人類の神だ」
「神だなんて、土方君言いすぎ！」
「……へぇ、そうなんですかィ土方さん。じゃあその神サマは俺にとっちゃ敵ですねィ」
……あれ、沖田乱入してない？
そう思った時、沖田は土方のマヨネーズを奪いどこかに持っていこうとする。
「いや待て沖田ァ！」
「井荻お前そんな大声出せたのか」
「じゃなくてね、それ今からどうしようと」
「え、マヨごと油に」
「やっぱり爆発させる気満々だった！ほら、土方に返しな」
「だってよ母ちゃん」
「何言ってんの！確かにマヨを神って言ってる土方もあれだけど、人から物を奪っちゃダメでしょ！？お母さんもう怒りました、ちゃんと土方くんに謝りなさい！」
「その茶番なんかやめろ」
あ、ごめんね土方。私がボケに行ってしまったから土方がつっこんでくれたんだよね。
ブーッと頬を膨らませながら言う沖田。チクショウ地味に合ってるし可愛い。
「ヘッ今回だけ見逃してやらァ！」
「こら待ちな総悟！」
「……マヨ置いて教室帰ってったな」
「危なかったよ本当。それにしても、まだ土方マヨネーズ好きだったんだ」
「俺が簡単に止められるとでも思ってたのか？」
「いや、多分私が一番分かってる事」
「……だろうな。戻ろうぜ、チャイムが鳴る」
なんだか、久し振りにこんな時を過ごしたようだ。
少し心が暖かいよ。
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御子柴(プロフ) - サヤさん» ありがとうございます！落ち着いたら、こちらの作品も再開する予定です。待っていてくださいm(_ _)m (2019年2月19日 19時) (
レス) id: 4466855303 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - とても面白かったです！私も夢小説を書いていますが上手く書けないのでとても凄いと思いました！ (2019年2月3日 17時) (レス) id: 4ec857cde4 (このIDを非表示/違反報告)
御子柴(プロフ) - 暁さん» 実は策士だった沖田くんで御座います。ありがとうございます、今後も頑張りたいと思います。 (2017年12月11日 18時) (レス) id: f14ce15142 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - 沖田くんが...!思わぬところでの四角関係、これからますます目が離せません！これからも頑張ってください！ (2017年12月11日 16時) (レス) id: 5360f6898a (このIDを非表示/違反報告)
御子柴(プロフ) - シャレルさん» コメントありがとうございます、本当に偶々出来たんですけどね(笑)はい、頑張ります！ (2017年11月29日 21時) (レス) id: f14ce15142 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御子柴 | 作成日時：2017年11月29日 0時
