恋愛反抗 ページ34
沖田視点
声をかけてから、俺と荻はクラスで一番と言える程仲良くなった。
でも向こうは分かってないだろう。俺が荻の事が好きだって。
俺は顔に出ない方だと自分でも分かってる。だからその分、アピールも出来ない。
だけど今一番有利なポジションにいるのは俺。荻は知らないだろうけど、男子の中で人気がある方だ。
しかも、沖荻コンビとまで付けられてる程だ。
……でも、それで荻が振り向くとは思わない。と言うのも、奴がいるから。
「土方見つかんないな……どこいるんだろ」
そう、土方だ。
荻は気付いてないと思うけど、無意識に土方を目で追ってる。
きっと荻は土方に……。それに土方だって荻を無意識に目で追ってるんだ。
……土方にまたとられる。近藤さんの隣だってとられたのに。
なんで恋愛まで俺は土方にとられてしまうんだ。
でも、俺はSだと言われるが、そこまでSではない。
好きな人の幸せを願いたいから。
「沖ー、これ上手いと思う？」
「さあねィ。知りやせんが、天草と土方コノヤロー探さなくても？」
「今時携帯があるし、はぐれても大丈夫でしょ。私土方のなら知ってるから」
ほら、土方の事となると少し顔が明るくなる。
土方は荻の家の事を知ってた。なんせお兄さんと知り合いだったのだから。
２人の間には何かあるはずなんだ、絶対に。
「今何時かな……1時半！？もうここから離れた方が良さそうだな」
「時間ってのは早いもんでさァ。俺が２人に連絡入れとく」
「うん、ありがとう」
そのありがとうにときめいてしまう俺は可笑しいだろうか。
可笑しかったら笑ってくれても構わない。
俺は２人に連絡し、荻と２人で待つ事となった。
「そう言えば荻」
「何？」
「ちゃんと言ってなかったんで今言っとく。荻、今凄ェ綺麗」
「そう？面向かって言われると少し気恥ずかしいね」
「俺ァ本当の事言っただけでィ」
「沖ってこう……曲がんないね、心と言うかなんと言うか」
そうだろうか。でも荻がそう言ってるのだから違いない。
このまま時が止まってしまえばいいのに。
よく恋愛ドラマなどで使われるベタな言葉だけど、今ならその気持ちがよく分かる。
土方と天草なんか来ないで、ホテルにも行かないで。
でも、そんな事は叶わず。
数分後に土方と天草が来た。
俺と荻はいつものようにイチャコラすんなとちゃかす。
こうして一緒に笑ってる時が俺は大好きだ。
土方なんかに渡すもんか。
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御子柴(プロフ) - サヤさん» ありがとうございます！落ち着いたら、こちらの作品も再開する予定です。待っていてくださいm(_ _)m (2019年2月19日 19時) (
レス) id: 4466855303 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - とても面白かったです！私も夢小説を書いていますが上手く書けないのでとても凄いと思いました！ (2019年2月3日 17時) (レス) id: 4ec857cde4 (このIDを非表示/違反報告)
御子柴(プロフ) - 暁さん» 実は策士だった沖田くんで御座います。ありがとうございます、今後も頑張りたいと思います。 (2017年12月11日 18時) (レス) id: f14ce15142 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - 沖田くんが...!思わぬところでの四角関係、これからますます目が離せません！これからも頑張ってください！ (2017年12月11日 16時) (レス) id: 5360f6898a (このIDを非表示/違反報告)
御子柴(プロフ) - シャレルさん» コメントありがとうございます、本当に偶々出来たんですけどね(笑)はい、頑張ります！ (2017年11月29日 21時) (レス) id: f14ce15142 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御子柴 | 作成日時：2017年11月29日 0時
