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「あのミニドレスも最高に可愛くて綺麗だから好き、あれ何度見たって良いよね」
『何度見たって、拳くんは久しぶりに見たんじゃないの?あれと……一緒に没収したし』
思い出しているのか恥ずかしそうにアレと言う彼女、あの猫耳メイド服とミニドレスの写真を持っていることがバレて、Aと喧嘩したことを思い出した。
でもそのあと藤枝がデータをくれたから、可愛い彼女の写真を、俺が何度も繰り返し見ていることを彼女は知らない。秘蔵の画像動画フォルダを知られるわけには行かない。ヤバい、うっかり見ていると言ってるじゃん。どうするべきか、脳をフル回転させる。
「えっ、あっいや、だからそう!」
「めっちゃ久しぶりに見られて嬉しかったから、見つけてから何度も見ちゃったんだよね〜」
「もうAが好き過ぎて、俺の奥さん高校生のときも最高に可愛いからね」
誤魔化すように彼女の手を取り、A可愛いよと熱い視線でジッと見つめてあげる。そうすれば彼女は俺の焦りには気づかずに恥ずかしそうにする。
『そ、そういうことなのね。もうそんなに何度も見なくても良いのに、高校生のときだから少し恥ずかしいかも、こんな10年経って出てくるとは思わなかった』
『この仕事してるとある程度は仕方ないのかもね』
彼女は目線を落として苦笑している。イケたか、どうやら誤魔化せたようで安堵した。マジで焦った、本当気をつけよう。
「まあAならどんな写真が流出しても、可愛い写真しかないから大丈夫」
『何が大丈夫なのか全然分からないよ、拳くん』
クスクス笑うA、この様子なら流出に関しては特にダメージはなさそうだから良かったかな。
「あっでも一応事務所には伝えておいた方が良いんじゃない?」
『あぁ祥から聞いたあとに、マネージャーさんに連絡しておいたの、電話繋がらなかったからメッセージでだけど』
「そっか、まあスキャンダル性はない画像だし、特に問題にはならないでしょ」
『うん、私もそう思う。拳くん、そろそろ夕食にする?』
お腹空いてるんだよね〜とお腹を擦りながら笑顔で答える。2人で準備をして美味しい夕食時間を過ごしたのだった。
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作者名:佐伯 | 作者ホームページ:
作成日時:2023年11月5日 10時