pair days -episode 4-【番外編】 (ページ18)

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「下着はこっちで脱がしたから、Aが眠ったあと着せておいたけどさ」

『そう言えば…』

言われてみればリビングで彼に迫られて、そのまま流れるようにベッドへ移動したんだった。どうしようかなと考える、タオルケット身体に巻いていくとか？

「あっそうだ、これ着なよ」

彼がベッドのそばにあったニットを手に取った。A身体起こして、と言われ、起き上がると彼が頭から被せてくれる。もぞもぞと頭を出して手を袖に通すけど、大き過ぎて手が隠れてしまう。

『ありがとう、すごく温かい、拳くんのニット大きいよね』

「んへへ〜萌え袖なAが可愛いすぎる」

『萌え袖って言われると恥ずかしいんだけど、水飲んでくるね』

ベッドから出ようとしたら、彼が駄目って言いながら布団の中に押し戻してくる。どうしてそんなことをするのか？彼に聞いてみれば、待っててと言われた。

「俺が水取ってくるから、Aは布団の中で温まってること」

『服着せたのに？』

「あぁ、それは俺の服を纏ってるAに会いたくなっただけ〜」

『な、なにそれ』

「俺の彼女が、俺の服着てるんだよ？そんなの男からしたら嬉しいものなの」

『よく分かんないけど、そういうもの？』

「そういうものなの、ほらAのルームウェア買ったから最近は俺の服着てもらうこともなくなってたでしょ〜ちょっとばかり寂しかったんだよね」

「俺の服だと俺の彼女って強調される気がして、めっちゃ嬉しいの」

彼に言われたことに納得する、そう言ってもらえるのはちょっと嬉しいかも。顔の前で手を合わせた、まあ彼のニットが大きくて袖から指先が出ているだけなので実際は指を合わせたと言うのが正しいけど。

『そっか、拳くんが嬉しいなら私も嬉しい、拳くんの服着るのも拳くんの匂いに包まれる感じがするから好きなの』

「あっ、本当可愛い、A好き」

トンと肩を押されて押し倒される。突然のことに、えっ！？と慌ててしまう。訴えるように彼の名を呼んだ。そうしたら彼は悪いとも思ってない顔で囁いてくる。
　
　
　