pair days -episode 2-【番外編】 (ページ38)

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「はぁぁ、俺の彼女可愛すぎる、それがずるい、どうしてそんなに可愛いの？早く結婚したくてたまらない」

『そんなに可愛いもので』

「はっ何言ってんの？Aはもう少し自分の可愛さを自覚するべきだよ」

『そう、言われても…普通じゃないかな』

「ブブッー、それ誤答だから」

顔の前で両手人差し指でバッテンを作るさまがちょっと可愛いかった。拳くんこそ格好良いのに可愛くてずるいのにな〜と思ってしまう。お互いにそんなこと言い合っても結局拳くんは、私の方が可愛いと言い張りそうだから、やめておくけど。

『ん、拳くん…そろそろご飯作り再開したいからリビングで待っててね』

「えーくっつきタイムは？」

『もうおしまいね』

「おしまいって今だけだよね？ご飯のあとにも、くっつきタイム俺は必要なんだけど！今日もお互いに疲れたでしょ、癒やしのイチャイチャタイムも大事だと思わない？」

ＮＯとは言わせない彼の強い意志が感じられる。こうも直球で来られると肯定するのも恥ずかしい気がするけど、確かに今日も色々あって疲れている。彼に抱き締めてもらいたいのも事実だ。

『うん大事かも、くっつきタイム私もしたい』

「へへっ、やったね。約束だよ」

グッと引き寄せられハグされたかと思えば、直ぐに身体が離れていき、耳の辺りに手を当てられて唇を塞がれた。彼の舌が滑り込んできて舌を絡め取られる。耳を塞がれているせいか漏れる吐息とキス音が響いて聞こえる。

なんだかそういう気持ちになりそうで、だけど生理終わりかけでまだ出来ないし、これ以上は…と彼の胸を押し返した。名残惜しそうに離ていく彼の表情に色気を感じてドキッとした。

「ごめん、くっつきタイム予約キスのつもりだったけど熱が入り過ぎたかも」

『だ、大丈夫』

「ふふっ可愛い、真っ赤なAの出来上がり？」

『拳くんのせいでしょっ』

彼の背中を押してキッチンから出るように促した。はいはーいと彼は笑ってリビングへと去っていった。一緒に暮らし始めて思うことは…彼がドキドキさせてくることが多くなった。

もう少し手加減して欲しいなと思うけれど、これが嬉しいと思ってしまう私自身もどうしようもないのかも？彼と暮らす日々がこんなにも嬉しいことなんだなと改めて思い知ったのだった。

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ふくらさんは一緒に暮らせることに浮かれてるので「可愛い彼女が同じ家にいる！」とよく見てるし、くっつきにやってきます。季節じゃなくて年中だろと突っ込みたいですね！
　