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「え、Aのほっぺの方が冷たいと思うけど」

『そんなことないよ、そうだこれ』

拳くんの胸を軽く押して身体を離すと鞄からあるものを取り出して見せた。もしかしてプレゼント?なんて彼は驚いている。

『そうクリスマスプレゼントなの、手袋だからすぐ使って』

包みからブラウンのレザー手袋を取り出して彼に渡す。彼はありがとうと嬉しそうにはめてくれる。

「すごく暖かいし、着け心地最高だよ、これもしかしてはめたままスマホ操作出来る?」

『うん、去年拳くん、来年は手袋買い替えるって言ってたでしょ?でもまだ買ってないみたいだからプレゼントに買っちゃった』

「ありがとう嬉しい、それに俺たち思考が少し似てたことが何より嬉しいかも」


思考ってなんだろうと首を傾げると彼がガサゴソと鞄の中からプレゼントらしきものを取り出している。もしかして拳くんも手袋用意してくれたの?と聞くと外出用ではないんだよねと言ってくれる。


『外出用ではないってお家の中で使うもの?』

「パソコンで執筆してると手や指先も冷えてきちゃうでしょ、だから家で使う手袋、アームウォーマーってやつかな」

『なるほど確かに手袋をプレゼントって思考は似ているね、拳くんありがとう、嬉しい大事に使うね』

「俺も大事に使う」


にっこりと微笑み合った。そのあとはディナーの予約時間までは通りを2人で歩いてイルミネーションやショップのショーウィンドウを楽しみながら過ごしていた、彼が知ってる?と話しかけてくる。


「丸の内のイルミネーションはエコにも力を入れてるんだよ。LED電球の電力をコントロールして、使用電力を約65%削減したエコイルミネーション使ってるんだって」

『へぇ知らなかった、65%は凄いね』

「さらに加えて使用電力の約30%削減したNewエコイルミネーションが導入されているそうだよ」

『拳くんもしかして勉強した?』

「んー勉強って言うか、前にサバイバルシリーズのジオくんとカーボンニュートラルについて学んだから、節電とかそういう情報あったら目に入るからかな」


先週イベントがプレミア公開されてたなと思い出した。ジオくんとクイズバトルしてたよね、最終問題でカーボンニュートラルを達成するために今からやらなければいけないことで拳くんはこまめな節電って答えていた。お家でも節電しているし拳くんのそういうところ本当に素敵だなって思う。
 
 
 

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作者名:佐伯 | 作者ホームページ:   
作成日時:2022年11月9日 1時

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