pair days -vol.5-

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YouTubeのプロデューサー、しかも学びを提供しているQuizKnockのプロデューサーなんて各方面に対して気をつけなければいけない。そして長時間のライブ放送なんて気を張るし疲れちゃうよね。

私で癒やされるなら癒やされて欲しいと願いを込めてギュッとしながら彼の頭を撫でる。


「いま俺キュンとした…悔しい」

『悔しいって…どうして？』

「今日俺がAをキュンキュンさせたかったのに…めちゃくちゃ調べたのに」

『へっ？し、調べたって何を』


なんかブツブツ言ってる。ひょっとして拗ねてるのかな？彼の名前を呼ぶとピタリと呟きが止まったのでそっと顔を覗いてみる。目があうとグイっと後頭部を引き寄せられ唇を奪われた。少し強引なキスにときめく。


「俺はどんどんAが好きになる…Aも俺をもっと好きになってよ」

『拳くんのこと、これ以上ないくらい好きだよ…今のキスもときめいちゃったよ？大好きなの』

彼の胸に顔を埋める。こんなに大好きなのに伝わってなかったかな、どうしたら伝わるのかな？

「Aの気持ちは伝わってるよ、俺が欲張りなだけ」

『そっか、それなら私も欲張りかも？私はいつも想ってるから…私には拳くんだけだよ、だから拳くんも私だけを想ってね』

「嬉しい、もちろんAだけだよ…ねぇA今日はいっぱい俺のお願い聞いてくれる？」

『お願い？もちろんだよ。拳くん改めて２７歳のお誕生日おめでとう！』

「ありがとう…Aと過ごせて俺幸せ」


彼が喜んでくれることが嬉しい。お願いごとがどんなことか分からないけど出来るだけ聞いてあげたい。ライブイベントも成功させたんだしご褒美があってもいいよね。

２７歳の彼ともずっと仲良く過ごせると良いなと強く願うのだった。
　
　
　
　

俺の作戦1→←彼のお祝い1

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