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SIDE: F
太輔:『 いっ、いやっ、大丈夫ですっ!///』
北山:『 そうか?
気を付けろよ?』
太輔:『 お、お気遣い、有難うございます。///』
北山:『 で、お前、甘いモン好き?』
太輔:『 えっ、あ、はい。』
北山:『 じゃあコレ、貰ってくれね?』
太輔:『 えっ!?』
苦しかったかもしれないが、
何とか、彼には 誤魔化せた様だ。
多少、変に思われつつ、
最終的には、優しい言葉を掛けてくれた。
と、安心したのも 束の間、
運んできた、
彼宛の 贈り物の、段ボール数箱 全部を、
貰ってくれないかと、差し出された。
折角 運んできたのにという気持ちと、
何故 俺に、という気持ちが、混じり、
不思議な気持ちで、彼を見た。
すると、分かってくれたのか、
彼は、俺、甘い物 苦手なんだ、と 答えてくれた。
段ボールには、バレンタインでもないのに、
ギッシリ入っている、チョコレート。
甘党な俺からしたら、とても魅惑的な御願いだけど、
贈られた方々は、
俺なんかに 食べられるなんて、嫌じゃないかな…。
やっぱり断ろうと、顔を見ると、
彼は、悲しそうな顔をしていた。
北山:『 コレ、貰ってくれないんだ…。』
太輔:『 あ、えっとぉ、..
コレ等は、北山営業課長さんに 食べて頂きたくて、
贈られたと思うんです、ですから、.. 』
その顔に、断ろうと思ってた気持ちが グラつき、
貰って欲しいと仰ってるんだから、
貰ってあげた方が 彼の為なんじゃないか、
と 思い始める。
それに、なんだか申し訳なくなって、
彼から顔を外し、俯き乍、彼に言う。
北山:『 俺、甘い物 苦手なのに 贈ってくるなんて、
イヤガラセじゃないの?(笑)』
太輔:『 そっ、それは きっと、
北山営業課長さんが 甘い物 苦手だと、
知らなかっただけで、悪気はないと 思います!』
北山:『 じゃあ 其の人に、
甘い物 苦手って言うから、貰ってくれる?(笑)』
太輔:『 はっ、はい、…ん?』
北山:『 じゃあ、宜しくね?(笑)』
太輔:『 わっ!?』
そう言って、彼は 段ボールの山を、俺の手に乗せた。
ズシンとした重みに、
よろけそうになるが、耐える。
騙されたと、気付いた時には、もう遅かった。
こうして、俺は
運んできた荷物を 復、運ぶ事になり、
俯いていた間、
北山:『 彼奴 面白いな(笑)』
横尾:『 もう、みっちゃんったら(苦笑)』
北山:『 次も 御願いしよっとっ♪』
横尾:『 はぁ…。』
彼が、俺をからかって 遊んでいたなんて、
知らなかった。
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作者名:せなやす。 | 作成日時:2016年3月4日 2時