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私、九十九由基は不思議な少女と出会った。偶然通っただけの公園、たまたま祓う姿を見ただけ。そんな……偶然とたまたまが重なった結果──
──
適当にバイクを走らせていた時だった。
(お、呪霊だ。……まぁ、特にすることもないし祓っておくか)
そう思い、乗っていたバイクから降りる。公園には幸い、3歳くらいの少年しかいない。
雑魚の呪霊を祓うのに、特に邪魔になることもない。
しかし、その呪霊は私に気づいたのか、少年を標的にしたのか、勢いよく少年に向かって突進する。
それに気づいた少年は目を見開いた
(……!?アイツ見えてるのか)
そして少年は──術式を使い呪霊を祓った
「……………………」
その少年は呪霊を祓った後、空を見上げてボーっとしていた。
それだけなら……まだ、彼女を怪物と呼ばずに済んだだろう。
しかし、違和感が残る。そしてそれはすぐに分かった。
(残穢が残っていない……?)
術式を行使すると、必ずその呪術師の呪力が、足跡のように痕跡としてその場に残る。その痕跡が残っていない。
──面白い!
「良い判断だ、少年」
術式の詳細も分からない。多少警戒しながらも、私は聞く……
「どんな女がタイプかい?」
「最初の質問がそれかよ」
3歳にしては、ツッコミが鋭くこの年齢にしては些か賢いと思ったが、まあ早熟なのだろうと私は判断した。
★★★
私は今、さっきの
何故コーラを飲んでいるのかというと……
「少年、少し話をしないか?」
「……知らない人には、ついていかない」
思った通り普通に警戒された、やはり3歳にしてはしっかりしているという印象だった。
「うーん……なら、コーラを買ってやる」
「仕方ないですね、話くらいなら聞いてもいいですよ」
そんなことなかった。大丈夫か?物に釣られるとか……コイツ、不審者にすぐ騙されるタイプだろ。
そんな感じで餌付けし、呪霊や呪術師について話す間に、彼女を観察する。
3歳にしては、やはり賢く、そして……術式を使いこなしている。
育ててみるか?間違いなく特級術師としての才がある少女を。呪術師としての教育を受ければきっと少女は化ける。
「なぁ少女、少し危険かもしれないが「あ、遠慮させていただきます」……まだ全部言ってないんだけど?」
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霊時(プロフ) - 日記としてお話を進めるの天才すぎる…。キャラ設定や言い回しとかも最高すぎて好きすぎる (3月14日 11時) (レス) @page49 id: 7090f854a8 (このIDを非表示/違反報告)
望美(プロフ) - 今更だけどもし夢主が夏油の所に行ったらミミナナの反応がめっちゃ気になる (2023年1月5日 20時) (レス) id: 7fdd85aa62 (このIDを非表示/違反報告)
ねこです。(プロフ) - すんごい文才に溢れてて好きすぎる!!!夏油離反だし灰原サヨナラだし原作のダークな感じちゃんとこしてるのほんとすき!!!!!!!! (2022年8月13日 3時) (レス) @page45 id: 91ff11760e (このIDを非表示/違反報告)
あめだま。(プロフ) - 暗黒の帝王!さん» なるほど!私は逆に同じ誕生日だからドナルドダックが好きです!笑 (2022年8月12日 19時) (レス) id: bc4fcfd166 (このIDを非表示/違反報告)
暗黒の帝王! - あめだま。さん» 関係ないんですけど、作者はドナルドダックが好きで…。なんとなくドナルドの誕生日にしました! (2022年8月12日 16時) (レス) id: ceb2fd02d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暗黒の帝王!!!!!!!! | 作者ホームページ:___________
作成日時:2022年7月23日 23時