【呪術廻戦】静かに生まれた最強の成長日記

15ページ《野生のヤクザ》 ページ16

○月♡日 晴れ


──《野生のヤクザ現れた！！》

そんなテロップが出てきそうなくらい迫力のある人が私の目の前のにいる。


年末番組で芸人をビンタしてそうなその顔。え、なんで？私、何かしたかな。ヤクザに喧嘩売った覚えないんだけど？？


お母さんとお父さんの仇をとって、心の傷も癒えてきた。その時負った傷もやっと反転術式で完璧復活！そんな時…


急に研究所に現れたヤクザ。

え、怖い……てなわけで、逃げます！！！！！！！

あっ、待って！真顔で追いかけてくる、え？人形も動いてるんですけど！？

ぎゃーー！ホラーじゃん！！？


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強面サングラスの夜蛾正道は、上層部からの指示により突如発生した大規模呪霊消失事件の現場へと赴いていた。

担当した呪術師の報告によると……


一級から四級の呪霊が大量発生しているのを窓(・)が確認。すぐさま術師を派遣。しかし呪霊の姿を確認できず。

それどころか、残穢すらも発見できなかった。その後も、窓(・)から同じ場所で呪霊の大量発生しているとの報告が複数寄せられた。

しかし術師を派遣するもやはり呪霊を確認できず、残穢の痕跡すら発見できなかった。

　

「今回の任務、一筋縄ではいかないな」

あくまで、夜蛾に与えられた任務は調査だ。一先ず情報を集める必要がある、呪霊が大量発生していたという場所に行かなくては何も始まらない。

夜蛾は溜め息を一つ零し、目撃のあった森へ向かった。



☆☆☆



「……コレは一体」

夜蛾は、見た光景が信じられなく２、３分ほど固まっていた。

まず、4.5歳くらいの少女が森に建っている研究所に一人でいる時点で可笑しい。そして極めては、木の上からコッチ(夜蛾)を見てノートになにかを書いている。


手の動きからして文字を書いているのだろう。


しばらく少女はノートを書いていたが、書き終えたのかノートを閉じた。そして徐に身体の向きを変え……逃げた(・・・)。


これには、さすがの夜蛾も困惑。しかし、夜蛾も状況を把握し直ぐに少女を追いかける。



夜蛾は、少女が逃げた理由を、自分の強面サングラスのせいだろうと判断した。

だから、せめてこれ以上怖がらせない様にと、ファンシーなぬいぐるみと一緒に追いかけるが、それが逆効果だということに夜蛾は気づいていない。

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