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すす病 ページ10

Aside
『こどもたちの棟へ視察?』

おじい様「そうだ。最近子供達の落ち着きがなくなっているとの報告を耳にした。それが本当なら一大事だ。よってA、視察で報告された事が本当だとお前が思うのならば」

おじい様は途中で手を挙げエドワードがワゴンを押して入ってきた。

『あら、エドワード。ごきげんよう。顔は見せてくれないのかしら』

エドワードは私の言葉に焦りながら顔を見せた。

『相変わらず可愛い顔ねぇ』

エドワード「ありがとうございます、お姉様」

エドワードの頬を触れば目を細めて笑った。

おじい様「A」

おじい様呼ばれている我に返る。

おじい様「事と次第によっては“珈琲”の頻度をあげる」

エドワードを見ると“珈琲”の乗ったワゴンを見つめていた。

『…………視察の報告は何時までかしら』

おじい様「今週中には頼む。“お披露目”が始まるかならぁ」

『…………分かったわ』

私は腰掛けていた椅子から立ち上がりエドワードの頭を撫でておじい様の部屋を出ていった。





『事と次第によっては“珈琲”の頻度をあげるそうよ』

部屋に着きヴィルやワール、アンソニーにそう伝えた。

『それって遠回しに今の星つきちゃん達が無能って言っているようなものでしょ?』

ヴィルから紅茶の入ったカップを渡されそれを飲みながらそう言った。

ヴィル「それはまずいですね。“珈琲”の頻度が上がれば“洗脳”は今まで以上に解くのが難しくなる」

ワール「星つきに指示するくらいしかないからなぁ」

アンソニー「ですがそれでは子供達が壊れてもおかしくない」

ふとヴィルが顔を上げてこう言った。

ヴィル「足音1つ。音からして男物の靴を履いてる。エドワードかしら?」

『ワール、アンソニーを隠して。ヴィルは私の近くに』

それぞれが動き出した。

その数秒後私の部屋の扉がノックされた。

ノックしているのはエドワードらしい。

エドワード「お姉様、今宜しいでしょうか?」

アンソニーが隠れ、ワールが戻ってくる。

『良いわよ。入っていらっしゃい』

エドワードはゆっくりと部屋に入ってきた。

『その書類はなに?』

エドワード「先日すす病になった生き人形の報告書です」

『あら、ありがとう。良ければ紅茶でも飲んで行って?』

エドワードは少し考える様な素振りを見せた後分かったと首を縦に振った。

『(すす病)』

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糠漬け - めちゃめちゃ面白いです…!更新頑張ってください!応援してます!!! (2021年5月18日 12時) (レス) id: d686defb54 (このIDを非表示/違反報告)
マイス - とてもおもしろいです!! (2021年5月17日 22時) (レス) id: b2d731f687 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エリス | 作成日時:2021年4月26日 20時

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