【男性声優】さ い だ ー が ー る ! ! ２【愛され】

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翌日。
今日も今日とて、いつも通りハードな日程をこなす。

アフレコアフレコ、CD収録、インタビュー。
来期のアニメに出るため、この時期は取材やらが多い。

せっせかせっせか終わらせたり 答えたりして、鈴木との約束に急いだ。

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自分の車に乗って向かったのは、割とよく行くスーパー。

Aに漫画を貸すだけだったが、まさかお酒まで飲めるとは。
ちょっと張り切ってしまう。

料理は結構好きな方だし、食べてくれる人がいるなら尚更好きだ。
前にカレーを作ってくれたお礼もしたい。


…といっても、作れるものは限られる。

ビールのおつまみ程度だし、そんなにガッツリしたものもあれだろう。

丁度 豚肉が安いらしいし、｢豚キムチでいっか。｣と決めてカゴに入れた。

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現場から一度 家に帰って、昨日帰ったあとに作り置きしておいた肉じゃがをタッパに入れる。

｢たっつん先輩の家、行くの二回目だなー…｣なんて思いながら、バッグに物を詰める。

自宅から鈴木の家までは、電車で5分ちょっと。
４駅隣だ。

時計は、18:30を教えている。
少し手ぐしで髪を整えてから、家を出た。

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ガタンゴトン…と電車に揺られながら、窓の外を見つめる。
帰宅ラッシュにあたってしまい、座れそうにない。


たまに、とても無性に思うことがある。

自分みたいな人が、あんなに格好よかった人と一緒に居ていいのか。

Aにとって、鈴木や岡本、浅沼に それこそ木村も。
みんなみんな、高校生から憧れている声優さん。

今こうやって普通に話せているのも不思議なくらい、Aからしたらキラキラ輝いていた人達だ。

こんなまだまだ未熟な自分と付き合ってもらっているのが、なんだかすごく申し訳なくなる。









｢…やだやだ。私頑張ってるじゃん。｣




センチメンタルは女子の掟。

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