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例の変なクラスメイト…高野ってやつについては、その後問題は起きておらず。話しかけられることもなくなったらしい。
彼女に、しばらくは学校内でひとりになりすぎないように、って注意したり。Aと同じクラスで、唯一気兼ねなく連絡の取れるカルマに…とんでもなくめんどくさがられた挙句『過保護すぎ』って軽く文句を言われながらも、それとなく見守ってやって欲しいって頼んでみたおかげか。それとも、あの日のやりとりでAのことはきっぱり諦めてくれたのか。理由は定かじゃないけど。
なんであれ、Aが安心して学校に通えるなら、それが一番いいに決まってる。



「あー、悪い。俺は今日はパス!先約があるんだ」

放課後。帰宅部のやつらが、テスト(と、一部のやつはその後の補習)も終わったことだし、遊びに行くかーって誘ってくるのを、軽く手を合わせて断る。

「先約っておまえ〜…」
「例のイマジナリーガールフレンドだろ、どうせ!」
「いや…いつになったら妄想とかじゃないって認めるんだよ。今日、一緒に校門まで行けばそんなことも言えなくなるぞー」

どうしても、俺のことをちょっと可哀想な奴にしたいらしい。これには苦笑いするしかないと思う。

「あのなぁ…磯貝にマジで彼女がいるなら絶対カワイイ子だから見てみたいけど、おまえに彼女がいるって事実は認めたくないから見たくねーの」
「女子からめちゃくちゃ言い寄られて困るから、彼女がいる体にしてる、ってことであって欲しい。いや、それはそれでくそムカつくけど」
「それなー。勉強もスポーツも出来るイケメンに可愛い彼女までいたらなんか完璧すぎて嫌だもん」

「嫌だとか言われても。それで事実が変わったりはしないけどな?」

「…そのアホ毛一本引っこ抜いて左右非対称にしてやりてぇ…」
「どっちかが学力でどっちかが運動能力司ってるアホ毛だったりしないか?」
「おー、いいなそれ。どっち抜いても磯貝のイケメンランクがちょっと落ちる」

イケメンランクがなんなのかはよくわかんないけど。

「おまえら、アホ毛をなんだと思ってるんだ?…で。一緒に降りるのかまだ降りないのか、はっきりしろ〜?ちなみにあいつがこっちに迎えに来てくれるの、実はめちゃくちゃレアだぞ」

気にしなくていい、とは伝えたけどAにはやっぱり、ちょっとした遠慮が時折見える。俺と椚ヶ丘学園との関係を、できる限り薄くすることで、いろんな噂がちょっとでもはやく落ち着くようにしたい、ってとこかな。

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nano*(プロフ) - チキン神様さん» チキン神様さま、ありがとうございます。お待たせいたしました!続編も楽しんでいただけるように頑張りますね。またよろしくお願いいたします (2022年7月11日 10時) (レス) id: da0c6565c0 (このIDを非表示/違反報告)
チキン神様(プロフ) - ついに!ついにです!続編が公開されました!!nanoさんお疲れ様です〜! (2022年7月10日 21時) (レス) @page2 id: a44e6bddf2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nano* | 作成日時:2022年7月10日 21時

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