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1学期の中間テストが無事に終わった。
貼り出された総合順位を見て、一安心…と、同時に、クラスメイトから時折注がれる視線にほんの少しの懐かしさと、居心地の悪さをおぼえる。
生活する校舎も、授業を担当する校舎も違うE組は、ころせんせーからすべての答案用紙を返してもらっていたけれど。ここではE組に行く前と同じ…答案用紙が返ってくるのは各教科の授業の時間。その点では、すぐに点数を確認することができるのは安心できるし、ありがたくはあるのだけれど。…貼り出された順位表を見た直後に感じるそれはすこし、苦手だな。

なんというか…またあいつか、みたいな空気が、あると思う。多分これは、私の考えすぎとかではない。
今回は赤羽くんと浅野くんも仲良く(…仲の良し悪しとテストの点数はまったく関係ないと思うけれど)満点を取ったから総合順位の表に学年1位が3名、というよくわからないことになってしまったのだけれど。今回のテストは中学で学んだことの振り返りも少し含まれていたから難易度は気持ち低め。全体的な平均点も高めだったように思う。期末テスト以降が本番、かな?

「こういうの、いつものことだし慣れっこなんだろうって思ってたけど…そんなことなさそうだね」
「この時間がいちばん、苦手」

赤羽くんのどこか楽しげな声に、何がそんなにも面白いのかよくわからなくて、苦笑いしてしまいながら頷く。

普段は、浅野くんや五英傑の人たちみたいな、いい意味でも…遅刻ギリギリでの登校や授業への参加も日常茶飯事の赤羽くんみたいな、なんだかすこし悪い意味でも、注目を浴びることなんてないもの。そもそも人の視線というものは苦手だし。何を言われるわけでもなくただ、どこか人から意識されている…それがわかってしまうのは、落ち着かないものだと思うよ。…突然何か、言いたいことを伝えられてもそれはそれで困ってしまうと思うけれど。
赤羽くんが声を掛けてくれたおかげで少し気が紛れた…のと、彼は少し、クラスメイト達から怖がられているから、彼が近くにいてくれると自然と目線が逸れていくから、助かる、かな。人のことを人除けみたいに考えるのは自分のことながらどうかと思うけれど。



「テストの結果は…その顔なら、大丈夫そうだな」

テストの結果が満足の行くものだったときの顔って、一体どんな顔?と笑ってしまう。

「じゃあ、悠馬くんもだいじょうぶそうだね?」

人の結果を気にすることができるような余裕ぶりだものね。

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nano*(プロフ) - チキン神様さん» チキン神様さま、ありがとうございます。お待たせいたしました!続編も楽しんでいただけるように頑張りますね。またよろしくお願いいたします (2022年7月11日 10時) (レス) id: da0c6565c0 (このIDを非表示/違反報告)
チキン神様(プロフ) - ついに!ついにです!続編が公開されました!!nanoさんお疲れ様です〜! (2022年7月10日 21時) (レス) @page2 id: a44e6bddf2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nano* | 作成日時:2022年7月10日 21時

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