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よくわからないのだけれど…。
今は3人で話すのも楽しいと思うという話をしていた。…それだけだったと思うのだけど。それがどうして悠馬くんの内臓に穴が開くような、恐ろしい事態に繋がってしまうのだろう。
面白がるような、ほんの少しだけ呆れたような赤羽くんの顔を見て首を傾げてしまう。何から何まで、意味がわからない。

「わかんなかったら、本人に聞いてやれば?」
「本人にって…」

赤羽くんが指さした校門の方…最も見る頻度の高い他校の制服と、ふわふわの黒い髪の毛。

「え、えっと…。2人とも、また明日、ね?」

いつから、そこで待ってくれていたのだろう。何か用事があったのかな。特になにか約束をしていたわけではないはずなのだけれど…。そして、どうして赤羽くんが、彼が今そこにいるということを知っていたのだろう。本当にわからないことだらけなのだけれど。
とにかくこれ以上彼を待たせるわけにもいかないから。2人に挨拶をしてから急いで上履きを履き替えて、校門へ走る。


「お待たせ、しました…あの、ね、悠馬くん」
「お疲れ、えっと…とりあえず、息整えろよ。話したいことあるなら、それからちゃんと聞くから」
「…ん、ごめ、なさい」

胃に穴が開いて病院送り、なんて大変な事態になる可能性があるのなら、一刻も早く、何が良くないことなのかを確かめておかないと。
そう、思ったのだけれど…玄関から校門まで、思ったよりも距離があって。走っただけで、息が上がってしまった。最近は、必要最低限の運動しかしないし山登りもない、そんなのんびりとした生活に逆戻りしていたから、訓練でせっかくつけたはずの体力も落ちてしまっているのかも…?
くすくす笑う彼に謝って、呼吸を整える。

「…あの。悠馬くん、胃に穴が開きそうになることが、ある?」
「……はい?」

本当に、頓珍漢な質問をしていると思う。彼の反応に、もしかすると私は赤羽くんに揶揄われているだけなのかもしれないという気さえしてくる。

「赤羽くんに言われたの。彼の言う『それ』が、なんのことなのかはわからなかったのだけれど。あまりやりすぎると悠馬くんの胃に穴が開く、って。…どういうことなのかは、本人に聞いたらいいって」
「…ん。あー…?んん…?」

私の言葉を咀嚼するように、視線を若干上に向けながら声を出して…最後に首を傾ける。

「あいつなりに、心配してくれたのかな?」
「どういうこと?」

苦笑いと共に、1人で納得する彼に更にわからなくなった。

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nano*(プロフ) - チキン神様さん» チキン神様さま、ありがとうございます。お待たせいたしました!続編も楽しんでいただけるように頑張りますね。またよろしくお願いいたします (2022年7月11日 10時) (レス) id: da0c6565c0 (このIDを非表示/違反報告)
チキン神様(プロフ) - ついに!ついにです!続編が公開されました!!nanoさんお疲れ様です〜! (2022年7月10日 21時) (レス) @page2 id: a44e6bddf2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nano* | 作成日時:2022年7月10日 21時

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