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朝、樹さんに起こされると思っていた。









でもそうじゃない何か別の気配がして目を開けると。









『ふふ。おはよぉ』









寝返りをうって樹さんを背にして眠っていたらしい私の視界には

私に寄り添うように横になっていたマースくんが

布団から出ていた私の手で遊んでいて。









その手で撫でてあげると、ちろっと指を舐めてくれた。









『お腹すいたの……?今何時かなぁ』









まだまだ私は眠いけれど、マースくんとお話していたら。









樹「ん……。Aちゃん、おきたの?」









私の体に回されていた腕に力が加えられて

ぎゅっと後ろから抱き締められた。









『おはようございます。マースくんに起こされました』









樹「おはよ。……ふふ。俺じゃなくてAちゃん起こしにいったのか」









眠そうな、いつもよりももっと低い声が色っぽい。









樹「何時だ……?Aちゃん、俺のスマホちょっと見て」









少し先に見える樹さんのスマホを手に取って確認すると

まだ朝の5時半。









樹「早……」









『さすがに早いですね……』









そんな会話をしている間も

マースくんは私の腕に乗ってすっかり寛いでいる。









樹「二度寝できないし、起きるか……」









『私も起き……たいけどなぁ……?』









起きようと思ったけど、マースくんの寛ぎを妨害するのも可哀想。









樹「ふふ。マースが動くまでそのまま寝てていいよ」









そっと、私の頭を撫でてくれて

その後にマースくんの頭も優しく撫でる樹さん。









私の前に回り込んで、ようやく見れた樹さんの顔。

寝起きなのに、まだ眠そうなのに、かっこいい。ずるい。









樹「ふふ。でも、一旦おはよ」









寝る前と同じように額にキスをしてくれて。









『おはようございます。後で行きますね』









樹「うん」









樹さんが部屋を出ていくと

少ししてから、私の腕から退いて主の後を追っていった。









『マースくんの薄情者〜』









でもお腹が空いたから起こしに来たんだろうし

仕方ないと言えば仕方がないけど。









そして、昨日は緊張でちゃんと分かっていなかったけれど

樹さんの匂いで溢れているベッド。









『幸せ……』









樹さんの香りを堪能していたら

いつの間にかもう一度眠ってしまった。











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設定タグ:藤原樹 , THERAMPAGE   
作品ジャンル:恋愛
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M a(プロフ) - 貴世さん» コメントありがとうございます。そして、読んでいただきありがとうございます。続編は只今準備中ですので、整い次第通常公開とさせていただく予定です。それまでもう少しだけお待ち頂けますと幸いです😳 (2023年4月13日 8時) (レス) id: a3905d213c (このIDを非表示/違反報告)
貴世(プロフ) - 初めまして、小説楽しんで読んでいます、探してたもの、見つけたかもー3ー藤原樹のパスワードを教えて下さい、続きが読みたいです、お願いします。 (2023年4月13日 0時) (レス) id: fd9a14ea59 (このIDを非表示/違反報告)
M a(プロフ) - 彩夏さん» コメントありがとうございます☺︎︎︎︎ それからまた久しぶりの投稿になってしまいまして……すみません😢 お待たせいたしました😢 更新が嬉しい、そのお言葉でがんばれます😳 引き続きよろしくお願いいたします! (2023年3月7日 11時) (レス) id: a3905d213c (このIDを非表示/違反報告)
彩夏(プロフ) - こんにちは☺️ 久々の更新楽しみにしてました( ; ; ) 占ツクを開いて、この作品が更新されているとすごく嬉しいです♡ 今回の更新もキュンが止まりませんでした🥰 またお時間がある時に更新してくださるのを楽しみに待っています! (2023年2月13日 4時) (レス) id: 12838cc98b (このIDを非表示/違反報告)
M a(プロフ) - りーさん» 優しかったです🥲♡ 大阪の方に私は行きました! (2022年11月3日 22時) (レス) id: a3905d213c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:M a | 作成日時:2022年10月1日 14時

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