2話 ページ3
「ジャック！」
「ねえA！なんで僕以外のやつとイチャイチャしてるのさ」
「イチャイチャなんてしてません、Aの髪を結っただけですよ」
「ほら見てジャック、ミストが編み込みしてくれたの」
髪にそっと触れてジャックの方を向くと少しむくれた。
「かわいい、けど。あーもう！Aずるい！似合ってる、ミストもありがとう」
ミストが「あなたにお礼を言われても、」と複雑そうな顔をした。
「ほら、どうせ遊びにでも行くんでしょう。私が呼び出されるので遅くならないようにしてくださいね」
「はいはーい、行こA。あ、サガは？」
「昨夜少し遅めだったのでまだ寝ててもらっています。私が付き合わせてしまったので、」
「えー、行ってきますって言いたかったのに」
「仕方ないね」
ジャックが私の手を取ったとたんミストが私の頭に手を乗せた。
「A、ジャックのことちゃんと見ててくださいよ。あなたとなら大丈夫だと思いますけど。あと、変な人間に連れていかれないように。ジャック、あなたもAのことをしっかり見ててください」
ジャックは「分かってるよ」と言葉を放って微笑んだ。
「僕がAを放すわけないし、僕絶対にAから離れないから。ミストだって、分かってるでしょ？」
ミストはため息を大きめについて「それもそうですよね」と呟き、ジャックは私の手を握り直して私と一緒に外に向かっていった。
「行ってきまーす」
「行ってきます」
サガに何も言ってないなぁ、サガのことだから分かってるだろうけど。
「はい」
私に向かってスッ、と出されたのはジャックの手。それに自分の手を近づけると吸いとるように絡められた。自分の手とジャックの手が重なってなんだかこそばゆい気がする。
「ねえ、今日はどこ行くの？」
「前行ったパンケーキ屋、覚えてる？あそこ今カップル割してるし、仲良くなったからおまけしてくれそうじゃない？」
ニッと笑うジャックにつられて笑った。
「おいしかったもんね、私ホイップクリーム増量してもらえるようにお願いしようかな」
「僕もそうするつもり」
繋いだ手をぎゅっと握ってみると握り返してくれる。それが嬉しくてつい笑みが漏れた。
パンケーキ屋に入るとドアに付けられた鈴がチリンチリンと可愛らしい音をたてた。それと同時に甘い香りが広がってくる。
「いらっしゃいませー！」
店員さんの元気な声が響いた。
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夜月銀桜(プロフ) - 雪女さん» コメントと応援ありがとうございます！ジャックとロビンかわいいですよね、推しです。作品でも早めにロビンを出したいです。早めに更新できるように頑張ります！ (2021年12月18日 22時) (
レス) id: 4ba1a8817b (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - 続きがきになります(●︎´▽︎`●︎)更新楽しみにしてますジャックとロビンが可愛すぎて…応援してます (2021年12月18日 21時) (レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
夜月銀桜(プロフ) - キシリトールさん» コメントと応援ありがとうございます！現在2話を作成中なので早めに更新できるように頑張ります！ (2021年12月13日 7時) (レス) id: 4ba1a8817b (このIDを非表示/違反報告)
キシリトール - 続き楽しみにしています。頑張ってください!応援してます (2021年12月12日 19時) (レス) id: 0cb5275f34 (このIDを非表示/違反報告)
夜月銀桜(プロフ) - ランドリウムさん» コメントありがとうございます、凄く嬉しいです！もう少しで1話を更新できると思うのでもうしばらくお待ちください！ (2021年12月12日 13時) (レス) @page1 id: 4ba1a8817b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜月銀桜 | 作成日時：2021年12月4日 23時
