秀才のあの子 ページ32
図書室に着くと本の独特な匂いが鼻をツンとさした。
辺りを見渡すと赤毛の秀才そうな女の子が目に入る。
Aは慎重にローズに近づき声をかける。
「あの、ローズ？」
Aが声をかけるとローズは驚いたようにAを見る。
「あなた確か…アルバスとよく一緒にいるスリザリンの…」
「A。A・ヴァレンタイン」
ローズは“そうだったわね”と頷く。
「何か用？｣
分厚い本にはびっしりと文字が書いてあり、Aは目眩がしそうだった。
「ローズよね、あの時私たちを庇ったの」
「さあ？あの時っていつだったかしら」
「ほら、闇の魔術に対する防衛術の」
「ああ、そうね」
ローズはAを上から下まで見る。
「だから、ありがとう」
「別に庇った訳じゃないわ。正論を言っただけよ。A」
Aはその言葉に何故か笑みが少し零れた。
「その通りね、ローズ。…私、もう少しあなたと話したいわ｣
Aがそう言うとローズは緩を緩めかけたが、またすぐ冷静な顔に戻る。
するとローズは少し間を置く。
「文通でどう？」
「文通？校内で？」
「ええ。私もあなたに少し興味が出てきたわ」
ローズのその言葉にAは頬が緩む。
「それって最高だわ、ローズ」
「よかった」
ローズは上品に笑う。
「それじゃあ、さよなら。ローズ。もう戻らなくちゃ｣
「ええ、A。さよなら。文通することはアルバスには黙っていてね」
「わかったわ」
この会話がしばしの間2人の面と向かっての最後の会話となる。
Aが寮に戻るとアルバスとスコーピウスはチェスをしていた。
「おかえり！A」
スコーピウスが顔を上げる。
「ただいま」
「ローズには会えた？」
アルバスが問う。
「ええ。しっかりと。彼女、とても難しそうな本を読んでた」
「ワーオ、そりゃすごい」
「もうすぐ学年末だからかしら」
「ウワー、すっかり忘れてた」
3人は肩を落とす。
「頑張りましょう。そんなに酷い点じゃ無ければ大丈夫よ。1桁とかね」
「そうだね」
「わからないとこは教え合おう！僕、歴史ならいける！」
スコーピウスが挙手する。
「そうね、頑張りましょう！」
テストまであと1ヶ月。
3人の闘いが始まる。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
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おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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リリー・ルーナ・ポッター
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ななや(プロフ) - 譜面さん» 貴重なご意見ありがとうございます！喜んで頂けて嬉しい限りです！落ちの方は検討させていただきます！ (2022年6月17日 6時) (
レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
譜面 - スコーピウスが好きなのでスコーピウス落ちが見たいです！呪いの子作品ありがとうございます！ (2022年6月16日 23時) (レス) @page5 id: 7872d75835 (このIDを非表示/違反報告)
ななや(プロフ) - ハッピーさん» 貴重なご意見ありがとうございます！私も原作を見て迷っていたので同じ方がいて良かったです！検討させていただきますね♪ (2022年6月14日 6時) (レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
ハッピー(プロフ) - 孫世代の物語は中々ないので、初めて見た時は感動しました！個人的には原作のスコーピウスとローズの組み合わせが好きなので、落ちはアルバスがいいです！ (2022年6月14日 6時) (レス) id: 3e57b9a24e (このIDを非表示/違反報告)
ななや(プロフ) - ただの炭素さん» 貴重なご意見ありがとうございます！ハリポタの世界を崩さないようにかんがえたので嬉しいです！落ちの方は検討させていただきます！ (2022年6月13日 23時) (レス) @page2 id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななや | 作成日時：2022年6月11日 12時
