劇場版だろうとどうにかなると思ったけど、これなんてタイトル？【緋色の弾丸】

17km/h ページ19

.


留守番宣告されたAです。

ドライブならいいじゃん、と駄々を捏ねてみたけれど｢飯作れ｣の一点張りだったので、怒りに任せてドア閉めました。

誰が作るもんかと悪態ついていると、工藤邸に入るまでに２台の車が見えなくなった。
これ幸いと帰らず隣へ再訪問しました。


「哀ちゃんはどこまで知ってるの？」

「唐突ね」

「ジョディ先生とドライブしてる高校生探偵は何を怪しんでるの」


そう聞けばため息をこぼしてからPCを開かれてしまった。

哀ちゃんだって知らされてない時あるのに、大人気ないことしちゃったな･･･
なんてさらに大人気なくしょぼくれてたら、名前を呼ば画面を見るよう促された。



　



史郎さんが話していた女社長 三塚さんの会社もWSGの協賛社。
その企業トップ二人が狙われたことに違和感を抱いてるらしい。

･･･それでFBIが動く？
元々は州を跨いだ犯罪者を追いかけるんじゃなかったっけ？
現アメリカの要人に被害が出た訳でもないし･･･

心当たりがあるとすればアランさんだけど"元"だし･･･
いや、元だろうが現だろうが動く気はするけども！
あー･･･そうか･･･現役時代に何かあったパターンか？
なら今回の登場には納得だな




･･････ん？ということは、もしかしなくても今回のメインってFBI？？
探偵団の活躍終了のお知らせ？？


「それより帰らなくていいの？
待ってるんじゃないの･･･あの人」


そんな嫌そうに言わなくても･･･
でも哀ちゃんは家に昴さんがいると思ってるもんね。
ドライブ相手もジョディ先生って言って誤魔化しちゃったし

仕方ない、昴さんが怪しまれないためにも帰りますか･･･


「うーん･･･細かな部分が気になるけど、長居してたら哀ちゃんに迷惑かかっちゃうもんね」

「別に迷惑だなんて思ってないわよ」

「じゃあ昴さんが迎えに来るまで居てていいの？」


まさかのそっぽ向いての無言でした。
そんな可愛い反応しないで

稀有な哀ちゃんを見れたことを昴さんに感謝しつつ工藤邸へ帰ることにした。





だからって、絶っっっっっっ対にご飯なんて作ってやんないけどな！！！！

18km/h→←16km/h

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す