4-5,完璧なティーパーティー ページ8
フラミンゴとハリネズミ騒動が収まり、クロッケーのセッティングを終わらせ、急ぎ足で会場へと向かう。
ケーキの甘い香りと寮生の声で一杯の会場についたとき、リドル寮長がちょうどパーティー会場に入ってきた。
「静かに！！」
凛とした寮長の声が会場を制し、ざわついていた声も全て止む。
寮生達がワイワイ談笑していた朗らかな空気は、ビリビリとした張り詰めた空気へ一変した。
背筋を伸ばし威厳を纏う寮長の周りの空気は、他とは違うものがあった。
ヒールがコツコツと音を立てて寮長の存在感をより引き立たせる。
「君たち、今回は何の失敗もなく、時間通りに終わったみたいでよかった。」
寮長が「何の失敗もなく」と言った瞬間寮生が顔をこわばらせた。
微量な違いでも寮長は変化を見逃さなかった。
「……どうして顔がこわばっているんだい？
もしかして…何かあったのかい？」
カツカツと音を鳴らしながら体の力を抜かない寮生の前に出てくると、寮長は身震いをしてしまうほど冷たい声が響いた。
「何があったのかい？
正直に言わないと……」
スッと目を細めて寮長がより一層低い声を発し、寮生に近づくと「まぁまぁ、」と寮長を制する声が響いた。
「折角のなんでもない日なんだから、そうカッカしなくてもいいじゃないか、リドル。
何かあったとしても時間通りに進んでる。
大丈夫、皆はちゃんと成長してる。」
「そうだよ〜リドルくん、きちんと出来てるんだから。
怒んない怒んない、今日は楽しも？」
数時間前にお世話になったトレイ先輩とケイトがリドルの肩に手を置いてリドル寮長を抑えていた。
「………それもそうだね。よし…皆、なんでもない日だ、精一杯楽しんで。」
3年の先輩2人には感謝しかないな……。
ケイトとトレイ先輩のおかげで私達はなんでもない日を楽しむことができた。
また、手伝えたらいいな。グラスを片手に私はそう思った。
fin.
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夜市 - あたまのわるいひと°∀°さん» 了解です、ハーツラビュル回が終わったら短編を入れるつもりだったので、リクエストどうもありがとうございます。精一杯書かせて頂きますね。 (2021年4月3日 13時) (
レス) id: 5befe0aadf (このIDを非表示/違反報告)
あたまのわるいひと°∀° - ジャミル妹にカリムの世話をさせて欲しい!!!お願いします!!!! (2020年11月14日 14時) (レス) id: eb666f030d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜市 | 作成日時：2020年9月13日 0時
