スキャマンダー家の少女

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目覚めた時にはもう朝だった。
しかし早めに目覚めてしまったので少しホグワーツの中を探索することにした。



『うわぁ…素敵…』

「おや、早いお目覚めですな」

『おはようございます。何故か眠れなくて』

「初日だったから無理もありませんね」


歩いていると絵画たちが私に話しかけてくれて、たのしいことばかりだった。

しばらく歩くと天文台の塔に来ていた。
そこからの景色は圧巻するほど美しかったため、しばらくの時間そこに居続けた。


『なんて綺麗なの…』


「なんでここにグリフィンドール生がいるんだ？」


突然後ろから声が聞こえたため、素早く振り向くと緑のローブを着たスリザリン生が立っていた。
おそらく同じ1年生なのだろう。


『え、いつの間に…』

「君が独り言を漏らした時からさ」

『ごめんなさい。つい感極まっちゃって』
『私はA･スキャマンダー。よろしく。』

「俺はエイドリアン･ピュシー。よろしく。」


私たちは握手を交わした。
スリザリンはグリフィンドールと犬猿の仲だと聞いた事あるが彼はそうではないのだろうか



『貴方もホグワーツ内を探索してるの？』

ｴｲ「いや、俺は昨日の夜探検したんだ。そしたらここにたどり着いて綺麗だったから今日の朝もきたのさ」

『…それだったら私邪魔しちゃったわね。ごめんなさい。』

ｴｲ「謝らなくていい。ここは嫌な事も忘れられるから隠れ穴場スポットなんだぜ」



彼の顔を見ると少し微笑んでいるように見えた。
しばらく目を離せないでいると彼はこちらに気づき、斜め下の方へ視線を移してしまった。


ｴｲ「嫌なことがあったらここに来ればいいさ。そしたら俺が…少しは話を聞いてやる」

『！？…ふふっ、ありがとう。期待してるわ。』

ｴｲ「やっと笑ったな。俺が来た時からずっと真顔で、それなのに独り言では素敵〜って言ってて驚いたさ」

『それは…色んなことを考えちゃって、』



彼の言った通りこの場所は嫌な事も忘れることが出来る。
逆にしかし、たくさんのことを考えてしまう。

例えば、自分の能力のこと。1番の友達のこと。組み分け帽子が話していたこと。
考えすぎてしまうのだ。



『そろそろ行こっか。朝食が出るよ。』

ｴｲ「いや、君が先に行っててくれ。グリフィンドールとスリザリンが一緒にきたらおかしいだろ？」

『貴方は…グリフィンドールのこと嫌いなの？』

ｴｲ「…君のことは苦手じゃないよ。」

『…そっか。』

その後私は先に大広間へ向かった。

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