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「俺は呪われる存在になる。お前は誰も呪うなよ」
『……うん』
「日向と日陰で、二人共最強になってやろう」





百鬼夜行。兄にとっては呪詛師になった日だけど、私にとっては兄と最後に会話した日だ。兄は一級呪詛師。そして呪詛師になった理由は100%私にあって、止められなかったのも私。悟は違う、って言うけどね。高専でこの話を知らないのは虎杖と釘崎で、この場にいるのは釘崎だけ。私は等級持っていないんだよー、みたいなとこからかな。


「普通に呪術師から呪詛師に寝返った訳じゃないから、上の連中は許す気がないらしい」
『序に私も、許す気無くしたんだろうねー』

でも隠すつもりは更々ない。事実を偽っても何れバレる。事実を知った人は私を怖がる。殺されるんだって思う。当たり前だよね。
中にはその虚偽を知っても仲良くしてくれた子もいたけど、呪術師じゃないなら死ぬだけだ。そういう善人を死なせない為に、私は呪術師になった。否、違うな。私が呪術師になった理由は、そういう善人への報いをする為だ。


「アンタも何かしたの?」
『霊群家は"犬神持ち"で、私は300年ぶりに取り込めた人間。ジジイ共は邪魔なんだよ』

何時もよりも低い声で、意地悪く笑った。ジジイ共は私を殺そうとしている。最近やけに特級が多いのはそういう事なんだろう。でも、最近までそういうのは無かった。という事はきっかけになる何かがあったって事になる。宿儺の指が受肉した頃だね。一番単純な答えは、お兄ちゃんの残穢が危機すべき所でか量で見つかったって事だ。私に情報が入って来ないのは、悟が隠してるからかな。


「お兄さんってどんな人?」
『茶髪に色黒で、赤い瞳のイケメン!』
「違うわよ。人柄とか」
『そっちか……』

頼り甲斐があって優しくて、悪ノリ大好き。楽しい事な筈なのに、思い出す度に申し訳なさが込み上げてくる。
そういう時、兄の優しい後輩達はカバーしてくれる。私はそれにノる事しか出来ないけどね。


『生理的にも物理的にも放心させる!パンダ!来いパンダー!』

有言実行をしようとパンダに喧嘩を売る。すると、積極的にパンダは送り出されて来た。
愛用の呪具である刀を使っていいか聞くと、即答で断られた。仕方なく薙刀を手に取る。


『じゃ、始めよー』
「よし!生き延びろ俺!」

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設定タグ:呪術廻戦 , 術式 , 呪術師
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片喰 - 五条先生…!一体、何円払ったんだ!   続きが待ち遠しいです! (2021年3月5日 17時) (レス) id: eddf3dedf8 (このIDを非表示/違反報告)
もここ - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2021年3月5日 17時) (レス) id: a70ee3e6ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:二見 | 作成日時:2021年2月28日 21時

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