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「テイラー……高身長、か……」
『おっ、高田ちゃんから寝返った?』
「寝返る訳ないだろ!!」
めちゃくちゃ怒られた。そんな怒んなくてもいいじゃん。ググッて写真見てる方が悪い。任務で会った時は、私がテイラーテイラー言ってても高田ちゃん高田ちゃんだったじゃん。
今更、興味沸いた?曲聴き始めてるし。あ、私が好きな曲だ。まさか好みが東堂と似てる!?
「それよりお前、それ高専の制服じゃないか?」
『そうだけど?』
「入学したのか?お前が?」
『しっつれいだな!交流会も出るよ!』
「……そうか。なら乙骨に伝えなくていい」
『最初から伝える気ないっつーの!』
私の返事を聞く前に、東堂は個握があると去って行った。風がいい匂いだった。自販機につま先を向けたが、私を冷たい目と引き攣った顔で見ていた禪院(妹)が目の前に。
「アンタ、よくあの人と同じテンポで話せるわね」
『お褒めに預かり光栄です』
「ぜんっぜん褒めてないわよ」
禪院(妹)は、また冷たい目を向けてから東堂の後を追って行った。年下が嫌いなのかな?
釘崎と禪院にはコーヒー缶を
*
「ありがとうございます!」
「どういたしましてー」
悟は水色の髪の可愛い子と呑気に写真を取っていた。プリクラ?って位の写真だと思う。
可愛い子は中へと入って行って、悟はこっちに歩いて来た。ジジイんとこに乗り込んだ後か。
『悟、これから任務なのに何してんの』
「A?何で此処まで来てんの?」
『遅いんだよ。コーヒー買えたからね』
「ごめんごめん、悠二とAのことでねー」
私のこと?伊地知さんが怒られないように電話のこと隠したら、悟にも隠されたんだけど。
虎杖のことは少年院の件でしょ?私は何も無かったよ?兄のこと?祖父のこと?意味が分からず首を傾げていると、ま、早く行こ、と言われ校門に向かった。珍しいな……
「やっと来た…!霊群さんも遅いですよ……」
『自販機で東堂に会ったからさー。私の所為じゃなーい』
「ま、何でもいいじゃん!早く行こうよ!」
伊地知さんから調査書を受け取り中を見てみると、担当者は最初私だけだった事が分かった。
聞いたけど、悟は悲しげな笑顔で「何でもいいじゃん!」とだけ言った。それ以上は聞けなかった。
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片喰 - 五条先生…!一体、何円払ったんだ! 続きが待ち遠しいです! (2021年3月5日 17時) (レス) id: eddf3dedf8 (このIDを非表示/違反報告)
もここ - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2021年3月5日 17時) (レス) id: a70ee3e6ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:二見 | 作成日時:2021年2月28日 21時