01 じゅじゅさんぽ ページ24
〜White Day〜
『伏黒ー、今日何の日か分かる？円周率だよ』
「数学の日」
数学の日を知っている伏黒が、ホワイトデーを知らない訳がない。
『悟、ゴディバって知ってる？知ってるよね？』
「何それ知らなーい」
金持ちでモテまくる悟が、高級チョコレートを知らない訳がない。
『学長学長、人形以外の何か作って下さいよ』
「帰れ」
人形を大量生産出来る学長が、手作りチョコレートを作れない訳がない。
＊
『建人ー、バカチョコでいいからチョコくれー！』
「何ですかそのチョコ」
友チョコならぬバカチョコ！バカを祝して貰えるチョコだよ！祝されたくないけど！虎杖ならカンパーイ！って言って一緒に祝ってくれるんだろうけど、生憎任務で居ない。
『皆ホワイトデー忘れてんだよ？覚えてたの建人だけだよ？』
「面倒臭いからスルーしたんじゃないんですか？」
『ひっどーい！生徒泣かす気かぁー？』
「私は教職ではありません」
だから泣かしてもいいってか。他の人の話は黙って聞くのに私の時はスマホ弄ってるしさ！
『建人はゴディバ知ってるっしょ？』
「知ってますよ。私はリンドールの方が好きですが」
私の数少ない記憶によると、建人はグルメだった。今も高級ワインをポチッとしている。
だから覚えてたのかモテまくってたのかは知らんが、唯一の頼みの綱である事は間違いない。
『チョコ頂戴？一時間待つから』
「一時間以内に買ってこい、と？」
『はい』
「お断りします」
即答！キッツ！大人オブ大人対応で傷ついた心を抑えながら、私は部屋を後にした。高専に戻る途中にあった「ホワイトデー」のポスターを見た時は心が割れたかと思った。
＊
『伊地知さーん！』
「霊群さん、廊下を走ってはいけませんよ」
目的地に行く途中、何故かめちゃくちゃオシャレな袋を持っている伊地知さんと遭遇した。袋には綺麗な英語の羅列が。見たことある英語だけど思い出せないのでスルー。
『さて、伊地知君。今日は何の日だね？』
「ホワイトデーですよね？」
『せいっかい！』
「どうぞ、チョコレートです」
照れとめんどいが入り交じった様な表情の伊地知さん。あのオシャレな袋を貰っている私。思い出した。英語の羅列はポスターの下に置いてあったチョコの品名！
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片喰 - 五条先生…！一体、何円払ったんだ！ 続きが待ち遠しいです！ (2021年3月5日 17時) (
レス) id: eddf3dedf8 (このIDを非表示/違反報告)
もここ - 面白いです！更新楽しみにしてます！ (2021年3月5日 17時) (レス) id: a70ee3e6ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二見 | 作成日時：2021年2月28日 21時
