第２話 ページ3
ﾁ-ﾝという音とともに鉄の扉が開く。最初に目に飛び込んできたのは長い赤髪の大柄なおじさんだった。
??｢あれ〜、椿〜、そこにいるお嬢ちゃんはどうしたんだい？｣
椿「あぁ、ヒガン。この娘は僕達の新しい家族だよ。ね、サザンカ」
サザンカ「？！っ……、えっと…山茶花です。よろしくお願いします……？」
あれ、ちゃんと自分の名前言えてる。すごいじゃん私←
ヒガン｢そうかい。オジサンはヒガンって言うんだ。よろしく、お嬢ちゃん｣
おじさんはそう言って頭をぽんと撫で、何処かへ行ってしまった。
ベルキア「あーっ！つばきゅんが言ってた子だァ！僕はベルキア！よろしくねェ！！」
??「椿さん……まさか誘拐してきたんですか……？」
椿「違うよ桜哉！！誘拐じゃない！新しい家族！」
連鎖する会話にびくりと肩を揺すると
桜哉と呼ばれた私と同い年くらいの男の子が少し不機嫌そうに私に近寄ってくる。
怖気づいて1歩後ずさりすると、私の手首をみてふとはなれていった。
桜哉｢誘拐じゃなくて良かったです。よろしく、サザンカ。｣
サザンカ｢よ、よろしくお願いします……｣
なんかここの人たち、悪い人では無さそうだ。
と言っても、まだほんの少ししか話していないのだが。
椿さんがまた私に話しかける
椿｢サザンカ、いや、サザンの方が呼びやすいね。それでねぇ、今からみんなでご飯食べに行くんだけどついてこない？｣
サザンカ｢え、え、いいんですか……？｣
ベル｢つばきゅ〜ん！はやくはやくゥ！みんなもう外に出ちゃったよォ？｣
オトギリ｢椿さん、遅いのは困ります…｣
椿｢あ、待ってよぉ！ほら、サザンも行こ！｣
サザンカ｢は、はい！｣
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作者名：まるりり | 作成日時：2017年4月23日 19時
