12人のイケメン達 《学パロ》

10. お金 ページ13

〜昼休み〜



はぁ〜…。あの2人、未だに恋のこと話してるよ…。昼休みまで続くぐらい面白いの恋バナって…。分かんないな〜…。



あの2人と一緒にいると巻き添えになりそうだから、今日は1人で食べようかな。



お弁当は持ってきてないから食堂行こ。






〜5分後〜





着いた〜！さーてと、何にしよっかな〜？







「あああぁぁぁぁぁ！！！？？？」






ビックゥ！！





看板メニューを見ていたら、食堂のどっかからめっちゃデカい声が聞こえた。






びびびびびっくりした……。心臓止まるかと思った…。





声のした方を見ると、そこには意気消沈した男の人が机に突っ伏していた。






えっ、今の声ってあの人だよね…？他に人いないし…。合ってるよね…？





心の中で自問自答をしていると、男の人は何かブツブツと話していた。







「金忘れた金忘れた金忘れた金忘れた金忘れた金忘れた金忘れた金忘れた金忘れた金忘れた金忘れた金忘れた金忘れた金忘れた金忘れた………………」







ん…？呪文のように何か言ってるけど…。金忘れた？って言ってるのかな…。




それって、やばくない…？






う〜ん…。知らない人だけど、ほっとくわけにもいかないか…。





私は男の人に近づいておそるおそる話しかけた。




〘あ、あの…〙




男の人はロボットのように首だけこちらに向けてきた。




〘ﾋｯ…。お、お金忘れちゃったんですか…？〙




「おう…。次体育だってのにやらかした………」




〘えっと、余計なお世話でなければ、お金、貸します…、よ？〙






「マジ最悪死んだ、……………………………………………マジ？」





お金という単語を出した瞬間、男の人の目がキランと光った気がした。





〘は、はい。今日は、たくさん持ってきたので…〙






ガシッ






ん？





「マジかよお前！？いいのか！！？恩に着るよ！！」





うわ待って待って待って！！そんなに手ブンブン振られたら腕取れるーー！！！

11. 名前→←9. 恋

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す