第10話『誤解』 ページ11
杏奈side
私たちはそこで周りの視線に気づいた。
いつの間にか登校してきていたクラスメートたちが、出入口に溜まっていたんだ。
「途中からしか見てなかったけど、あれって、翼が近寄っていって話しかけたってこと？」
「うそ。今まで翼が自分から女子に話しかけたことなんて神崎さん以外見たことないよ」
「あの子に、呼びつけられたんじゃないの、ちょっと来て、とかさ」
「へえ、大人しそうな顔してて、結構、すごいね」
ひそひそ声がものすごくはっきりと耳に流れ込んできて、私達はうんざりした。
美門くんは有名人だからこうやって話したらすぐに騒がれる。
この前も結構みんなに騒がれて迷惑をした。
それでも私たちは聞こえてないふりをして知らんぷりしていた。
そのとたん、
「ちょっと邪魔。どいてよ」
出入り口の向こうで真理子ちゃんの声がして、足音が私の方に近づいてきた。
「立花さん。杏奈。」
すぐ側で名前を呼ばれ、私と彩ちゃんはそっちを向く。
「あんたら」
真理子ちゃんはそう言ってから、チラッと美門くんの方を振り返り、声を潜めた。
「今、翼と話してたよね。」
見てたならわかるのにどうして聞いてくるんだろう。
私は首を傾げたが、彩ちゃんはものすごく嫌そうな顔をしていた。
「話してたけど」
真理子ちゃんは前かがみになり、上半身をかたむけて、私たちの耳元に唇を寄せた。
「あのマスクについて、ツバサ、何か言ってたよね。外して、中見て、話してたもんね」
よく見てるなあ。
「何の話をしてた訳？なんでマスクをかけたのか、言ってた？」
その口調は憤然としていて、目には怒りが光っていた。
「あいつ、顔隠そうとしてマスクしたんでしょ？校門待ちしてる女子のこと、軽蔑してんだよね。バカにしてわざと隠したんでしょ？」
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アーヤ(プロフ) - 住滝良さんのと、少し文が違って「ここ、本文あれだったよなw」って楽しいです！ (2023年5月11日 21時) (
レス) @page47 id: d9605ef4e5 (このIDを非表示/違反報告)
アーヤ(プロフ) - すごく面白いです！このまま、ストーリ続けてください。（あれ、完結してたっけ？）少しだけわがまま言うと、kzの皆は彩の親友（恋人？）ダァーッ！ (2023年5月11日 21時) (レス) @page37 id: d9605ef4e5 (このIDを非表示/違反報告)
桜＠ひなた - 面白すぎです！私はアーヤと若武推しです！ (2023年2月12日 10時) (レス) id: fb711c9d23 (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - まこさん» ありがとうございます！！黒木くんかっこいいですよね！ (2020年10月30日 23時) (レス) id: 2b665a7700 (このIDを非表示/違反報告)
まこ - すごく面白いです！ 私も黒木くん推しです！ 更新待ってます！ (2020年10月30日 17時) (レス) id: e335c0e9f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澪 | 作成日時：2020年3月13日 20時
