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プロローグ_遠い思い出 ページ1

約五年前…くらいだったかな。

字に表すとまだまだ遠い昔だと感じにくいかもしれないけど、私にとっては充分遠い記憶。

ジョウト地方の生まれである私には、一つ年上の幼なじみがいた。

私は彼のことを『お兄ちゃん』と呼び慕っていたし、彼も私とは仲良しだと言ってくれていた。

当時10歳のお兄ちゃんはまだトレーナーになりたてなのに凄くバトルが強くて、私はそんな彼に憧れた。

『サヨリもあと一年すりゃ自分のポケモンが持てるだろ?そしたら、バトルしような!』

私は勢いよく頷いた。まだ自分のポケモンすら持っていないのにトレーナーズスクールに通っている私は、周りから見れば少しおかしかったかもしれない。

でも、お兄ちゃんがバトルしようって言ってくれたから、彼がスクールに通っていたから。

だから、付いて行きたくなっちゃったんだ。


…やめておけばよかったのに。

1_私と彼と→



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作者名:春雨 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年5月30日 16時

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