熱 愛 報 道 【呪術廻戦】

◇ 最強様、メンヘラ化 ページ5

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説明しろと言われましても意味わからんから出来ません、と全身赤服グラサンの男達が頭の中で拍手をしながらリズミカルに踊る。

急に壁ドン(＊四捨五入してギリ暴行罪)をされたと思ったら「説明しろ」と目的語なしに言われて、脳内の処理が追いつかない。






『 五条くん、なんで怒ってるの…？ 』





ゴツゴツとブラウス越しに背中に刺さる樹皮の痛みと五条くんに掴まれた手首に感じる痛みに耐えながら、やっとのことで絞り出た言葉はこれだった。

が、五条くんのお気に召した回答ではなかったらしく、チッと舌打ちされる。






「 この記事、どういうことだっつってんだよ 」





目の前に出されたのはあの熱愛報道。

更新されたの数分前なのにもう耳に入ってるなんて、さすが最強様。情報の仕入れも最速って訳ですね。

けどその報道はほぼほぼフェイクニュースに近いのでことの真相を伝えると、五条くんはますます不機嫌になった。






「 俺がいない所で酒飲むなって言ったよな？ 」

『 別に自分の意思じゃないんだって。
自分のグラスと他の人のグラス間違えただけ 』

「 は？てことはそいつと間接キスしてんじゃん 」







ぐいぐい距離を詰めてくる五条くん。


ご丁寧に目隠しを取ってる訳なんだけど、六眼ってそんなに濁った青でしたっけ。私の記憶の中の五条くんの六眼は、勿忘草のような瑞々しい澄んだアクアブルーだったんだけど。

それに、生徒の前なのに高専時代の口調に戻ってるけど大丈夫なの。






『 間接キスとかそういうんじゃないから
あと、距離近すぎどいて 』

「 あいつには腰に手を回すの許すくせに、俺のことは拒絶するんだ 」

『 ねえなんでそんなメンヘラ彼女みたいになってんの！？私に合わなかった間何があったの？？てかちょっと恵達見てないで助けてよ！！！ 』

「 は？？なんで俺じゃなくて、他の男に助け求めてるわけ？？？」

「 おい悟、調子乗りすぎだ！！！！ 」
「 五条先生ふざけないでください 」
「 本当に距離感馬鹿なのは悟だったな 」
「 しゃけ 」





もう美の暴力に屈服しそうになったその時、五条くんがぶっ飛んだ。常に無限を張り巡らせている彼だけど、壁ドン(＋脅迫)のために解除していたらしい。

まあぶっ飛ぶといっても彼のことだから、きっと無傷だろう。




なんてったって最強様だから。





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