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放課後、屋上に響き渡る賑やかな声。

「あーナムジュナ!!
土!土溢れてる!!砂利ひかなきゃ!」
「えっ、ホソガ砂利ってどれ?」
砂利、ジョングクくんが持ったまま
楽しそうに透明化してますよ。

「あっひゃっひゃっ!面白いねユンギや!
畑作るために壁を作るなんて!」
「あーもううるさいですよヒョン!
って、痛!叩かないで下さいズレます煉瓦が!」
様々な色の煉瓦を積み重ねる上2人。
ソクジン先輩は同じ色を積み重ね、
ユンギ先輩は互い違いに組み合わせている。
ひっつけたら絶対変になるなぁ。

「ねぇねぇジミナ!
これハート型に種植えたら
ハート型に育っていくかなぁ!」
「おいテヒョナ!何してんの!
絡まっちゃったらどうすんだやめときな。」
細長い、土の詰まった鉢の前で
コソコソと話し合ってるけど聞こえてますよ。
あっジミン先輩埋め直してる。
すみません、ありがとうございます。



「はーっ!!終わったぁ!!!」
全てが終わった時にはもう6時前。

「お疲れ様です。
皆さんご協力ありがとうございました。」

「お疲れ!
Aもジュースいる?」
振り返るとホソク先輩。
いつ買ってきたのか、手には
オレンジジュースを持っている。

「ありがとうございますホソク先輩。
いただきます。」
そのまま喉に流し込むと
鮮やかな甘酸っぱさが疲れた喉に沁みる。

あ、
「すみませんホソク先輩。お金、払います。」
すっかり忘れてガブ飲みしてしまった。

「んや、いいよいいよ。
ほら男の先輩なんだから、カッコつけさせてよ。

まぁ、奢ったのユンギヒョンだけど。」
じゃなんで我が物顔で渡してきて
お代はいいなんて言ったんだ……?
軽く言い放って去っていくホソク先輩に向けて
静かに首を捻る。

とりあえずユンギ先輩を。
そう思い辺りを見回すも、
あの目立つミントグリーンは見えない。
「ユンギヒョンなら帰ったよ。」

「……ジョングクくん。」
きょろきょろする私の隣に
どっかりと腰掛けたジョングクくん。

「さっき、昼休み。
職員室に行ってたよね。

何の話?」
私をか周りをかは分からないが
気を遣っているようだ。声を潜めて聞いてくる。

「別に、大したことではないですよ。

ただ、あなた方に注意しろと。」

「俺らのこと、警戒してんの?」
大きな目で見られる。
しかし昨日のように睨まれることはない。

「いいえまさか。

注意しろ、と言われただけですよ。
私を警戒してるのはジョングクくんの方です、
違いますかね?」



「違わない。」

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作者名:朔夜 | 作者ホームページ:無し  
作成日時:2019年3月12日 20時

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