【歌い手】ライブやイベントに一切出演しない爆発的人気を誇る歌い手が逆ハー(乙女ゲー)を回避する話

四十二話 教室 ページ46

_____翌日


風邪をひいてそらるさんに看病してもらうこともなく、「おい」

あれ、空耳が…


気を取り直して、現在高校に向かっております


まぁ保健室なのは変わらないけどね？


あの唯一、寝癖なのかわかんないふわふわ頭のニート野郎は今も寝てる時間帯であろう

当たり前か


『あーいーてんてきー』


主人子っぽく背伸びというなの欠伸をしながら、棒読みで言ってみる

うん、似合わない


保健室登校とはいえ、流石に学校にいるのに教室に顔を出さないというのはダメかなと思ったので、半年に一回レベルの教室に行きます

あぁ、もちろん皆忘れてそうだけど、フード被ってだよ？

じゃないと人の視線が煩いからね


_____ _____


おぉ、昇降口から入るの久しぶりだ

〔8:30〕

感動に浸らせてくれてもいいじゃないか


淡々と上がると、見覚えのあるあの詐欺師が


天「あれ！？学校来たの！？」

『引きこもってたみたいな言い方しないでください。それと、今日は先生に構ってる暇ありませんから』

「相変わらず冷たいなぁ、そっか、そっかそっかぁ、」


気持ち悪っ


あーゆー過保護ぶってる先生っていうか、元が嫌いだからな

『はぁ、』


ポケットに手を突っ込みながら階段を上がって突き当たりを真っ直ぐ行くと、

あった


ガラララ


「「「！！！？？？」」」


『おはようございます、学年一位の椿Aです。今日だけ出席します、遅刻でいいです』


「え、何、」

「転校生じゃない」

「どっかで見覚えあると思ったら…」


先「つ、椿さん？大丈夫なの？」


あーこの先生も生徒も勘違いしてんのか


そ「……((え、なんで来てるの！？来れたの！？))」

なんか目線で言ってる気がするけどよくわかんないな


『私が長期期間教室に来なかったのは、授業がつまんないからで、サボりとか出席停止じゃありませんから。保健室でずっと予習してました。それと、言いたいことあるならはっきり言って……先生も』


シーーン



ま、どうせここでいじめとか悪く思われても今日だけしか教室に来ないし_____


「かっこいい」


ん？


「かっけぇ！！今の見たか！？お前ら」

クラスの笑いとる系男子が騒ぎ始めた

「さすが学年一位」

「考えてることが神ってる」

そ「おぉ、」


いや、紛れ込むな奏くん



何やら歓迎(？？？)されてるようだ


んー今日は穏やかじゃなさそうだな…

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