【歌い手】ライブやイベントに一切出演しない爆発的人気を誇る歌い手が逆ハー(乙女ゲー)を回避する話

十一話 言葉に出来ない程 ページ12

まふまふside

「………」

うわぁ、目に見えて落ち込んでる

あんなに萌えつきて……ｺﾞﾎﾝ、燃え尽きたのを見たのは初めてだな

よし、ここは僕が慰めてあげy_____て、えぇぇええええ！！！！？

「うっ、うっ……どうしてうらたさん……裏切りぃぃくっそぉぉ……」


「そっち、なんですね」(白目)

ぐずぐずと泣いているそらるさん
どんだけ椿さんガード硬いんですか……

あれ、そらるさん立ち直ったかのようにこちらに振り向いたらと思った、ら！？

「まふ、もう1回椿に送れ」

「なんで僕！？嫌ですよ！僕までしつこいなんて思われたら嫌です！」

「え、おれ思われてんの」

「ここまで来て思われてなかったら、かなり心広すぎません？椿さん」

「まぁ、だよな」

とか言いながらパソコンでTwitter画面をさりげなく開いた

「椿さんのTwitter見てましょっか」

そして、さりげなく開いた画面にはニコ生をするという告知が！

「あ！え！？新曲上げたから生するって！」

「本当だっ！てか新曲あげたのか！」

とりあえず、リンクに移動してみれば既にハーフ近い数字が……

うわぁ、圧倒的支持率……

「て、僕の曲だ！！やっった！！」

「流行りに乗ってだって……まぁ最近やってるもんな」

とりあえず、成人男性が虚しく一つのイヤホンを分け合って聞いてみると、これまた引き込まれた

再生時間ってこんなに短かったっけ？

圧巻の、歌い上げだった

「凄い……」

出る言葉はそれしか浮かばなくて、言葉じゃ表せないくらいに衝撃が走った

それはそらるさんも同じらしく、さっきのテンションはどこへやら、真剣に聞いていた

今回は女性の声で歌っていた

高音のところも綺麗で、何から何まで完璧を越す動画だった

_____


「そろそろ、生放送の時間ですね」

21時から始まるも、30分前なのにもう満員

さすがっ！！

とりあえず、大人しく僕達は生放送が始まるのを待った

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